女性設計士がドン引きした現場監督の行動
大勢の職人が出入りする建設現場の全責任を担う現場監督。休日返上も当然の大変な仕事ですが、その分「やりがい」も大きい、建設現場には欠かせない存在です。
私は設計士として建設業界に入って8年目の女性です。まだまだ若手ですが、多くの現場監督と一緒にお仕事をしてきました。そんな現場監督の中には、とんでもない行動をする人もいたわけで……。
豪快な人物が多い建設現場で、女性の私が神経質すぎるのか?これは普通のことなのか?と、思わず自分の価値観を疑ったほど、ドン引きした現場監督の行動を厳選して5つお伝えします。
汗の水分を利用して汚れを拭う現場監督
建物が完成した後、クリーニングも完了し、ピカピカの新築現場の引渡し。
施主はもちろんですが、現場監督も、設計監理者も、その現場に関わった全ての人にとって、待ちに待った瞬間であります。そんなおめでたい場で、私がドン引きしたのは、現場監督の汚れのぬぐい方でした。
この工事を担当した現場監督は、30代前半の男性。小柄で少し天然パーマながら、目鼻立ちの整った素敵な容姿をお持ちの現場監督さんでした。
建物の引渡しでは、完成した建物を回りながら、施主と関係者で出来栄えを確認していきます。その過程で、床に一点の汚れを発見しました。なにやら色つきの液体が垂れて、そのまま乾いたシミだと思われます。その汚れに気づいたイケメン風の現場監督は、すかさず自分の足の裏でゴシゴシとこすり始めました。
足汗のちょうどいい水加減と、靴下のふき取り効果で、床は見事に綺麗になりました。いや、綺麗になったけれども……。
続いて、施主こだわりのLDKへ。ピカピカしたシステムキッチン。ここでは、真白の人工大理石に養生テープのはがし残しを発見。すかさずイケメン風の現場監督は、首に巻いていた汗拭きタオルをシュッとはずし、そのタオルでゴシゴシ……。
確かに汚れは落ちましたが、それを見た施主はどう思っただろうか。
小さな汚れに気づく素晴らしい感性があるのだから、もう少しその汚れの落とし方にも気を回してもらいたい場面でした。これが普通なのか、私が気にしすぎるのか?
とりあえずこの出来事に遭遇して以降、私は引渡しの日にはお祝いの気持ちも込めて、新品のお掃除用のタオルを持って行くようになりました。
新品の便器を使う現場監督
経験豊富な50代の現場監督は、豪快で男気のある、とても頼れる人物でした。
事が起きたのは木造住宅の水廻りリフォームの現場。総額300万円程度の現場だったので、経験豊富な現場監督にとっては片手でもできる現場だったのかもしれません。
しかし、この現場監督は大きなミスを犯していたのです。取り替えたばかりの新品の便器で用を足すと言う過ちを……。
トイレの汚れに気づいた施主からの問い合わせで発覚し、この件は大問題になりました。しかし、ベテラン現場監督いわく「どの現場でも、いつも使っていたよ」とのこと。この事件をきっかけに、「新品の便器は使わない」というルールが、全社員と協力会社に改めて周知される事態になりました。
いや、ちょっと考えればわかるでしょ。使っちゃいけないことくらい、と思うのは神経質すぎるでしょうか。
現場で不倫する現場監督
入社3年目の私は、初めて1億円超えの現場を任され、日々奮闘しておりました。その現場監督に就任したのが、30代後半の物静かな現場監督Uさんでした。
私は初めて担当する金額の現場なので、週に一度は現場に様子を見に行くようにしていたのですが、現場に設備工の女性が出入りしていることに気づきました。その方はEさんと言って、私と同世代の女性。垢抜けない雰囲気なのですが、話してみると、ふんわりとしたとても柔らかい雰囲気の人で、とても好感を持てました。
ある時私は、現場監督Uさんと設備工Eさんが雑談しているところを垣間見たのですが、その時のEさんの態度がものすごくデカいことに引きました。普段のふんわりした様子は皆無で、言葉はタメ口、ボディタッチが激しく、多い。
とにかく楽しそうに、バシバシと現場監督Uさんの胸元を叩きまくる。Uさんもニヤニヤとひたすらに叩かれる。それを見た私は単なる仲良しだと思っていたのですが、結局この2人は不倫関係にありました(真相を突き止めるくだりは、とても長くなるので別記事で紹介予定です)。
いや、百歩譲って不倫しているにしても、現場でイチャつくなよ。しかも、現場監督Uさんはこの現場でEさんに魅入ってしまい、私の始めての1億円超えの現場で大損害を起す始末。不倫がバレた現在、現場監督Uさんは離婚し、設備工Eさんとその娘とおそらく幸せに暮らしています。
人生いろいろですが、現場にこんなドロっとした私情を持ち込む現場監督にはドン引きしました。
作業員の責任にする現場監督
誰もが一度は目にするのが、現場で作業員が起したミスを、全てその作業員の責任にする場面ではないでしょうか。
責任の所在がはっきりしたところで、問題解決という雰囲気になるのですが、正直ドン引きしませんか。
特に、この場面が見られるのは、ミスを最初に発見したのが施主や第三者機関だった場合です。ミスを発見するのも現場監督の仕事のはず。それを棚に上げて作業員を一方的に攻める場面を見ると、とてもやるせない気持ちになります。
以前、神奈川県の某傾きマンションで、責任の多くを地盤改良業者が取っていましたが、親会社の現場監督は何をやっていたのかが気になりました。
何にせよ、大人たちの責任のなすり合いは、なるべく見たくない場面ですね。
姿をくらます現場監督
年末や期末の繁忙期や、施主の要望が病的にこまかい現場、工期が迫った現場などに関わると、この上ない忙しさに追われることがあります。
そんな時、突然姿を消してしまう現場監督が、今まで4人もいました。
- 会社に来ない。
- 現場に姿を現さない。
- 連絡も取れない。
嫌な胸騒ぎを抱えながら、残された人たちは対応に追われることになります。
幸い、最悪の事態だった事は無く、だいたいが自宅に引きこもっていました。とにかく無事であることを確認すると、ホッとします。
逃げたくなるくらいに仕事を任せる上司にも引きますし、皆に心配と迷惑をかけて失踪する現場監督たちもすごいですね。激務が続く建設現場の監督の皆さんですが、適度な休暇は本当に大切だと心から思います。
設計監理の立場で現場に関わることの多い私は、基本的には現場監督の皆さんには頭が上がらないくらいとても感謝しているのですが、正直ドン引きするエピソードも存在するわけで、厳選して紹介させていただきました。
ドン引きするばかりでなく、そんな場面に遭遇したら、いつかは、ガツンと物申したいと思っています。いつかは。