空前の好景気も慢性的な工事会社不足
建設業界は空前の好景気に湧いています。大手ゼネコン4社の決算発表は一昨年、昨年に続いて2018年3月期も絶好調。準大手・中堅ゼネコン11社も同様に全社が増収という状況です。バブル期以上の過去最高の売上高や利益を叩き出した会社も珍しくありません。オリンピック以降もリニア新幹線、高度成長期のインフラ老朽化対応など、建設需要は強含みで推移すると予測されています。
そんな中で聞かれるのが、「仕事はあるが、工事を任せられる協力会社がない」という声です。建設業界の採用難はよく報道されていますが、同様に深刻なのが工事会社不足と言えます。「付き合いのある工事会社がすべて埋まっているので、仕事を断らざるを得なかった」という話さえ耳にします。
そんな状況を変えるために誕生したのが、建設・土木・建築会社のためのマッチングサイト『CAREECON(キャリコン)』です。
登録・マッチングも完全無料の『CAREECON(キャリコン)』
同サイトは2014年の誕生以来、1200社以上が登録するサイトに成長し、日本経済新聞の朝刊(2018年7月5日付)でも紹介されています。登録も工事案件募集も、工事会社へのメッセージや案件成約も、すべて完全無料という太っ腹なサイトです。
職人探しというより「協力会社」探しサイト
『キャリコン』を運営しているのは、ブラニュー株式会社というWeb制作、ITサービスの会社。同社の特徴はサービス対象を建設業界に特化していることです。
建設・土木・建築会社、専門工事会社を顧客に、コーポレートサイトやサービスサイト、リクルートサイトなどを提案・制作するだけでなく、Webマーケティングのサポートや、『キャリコン』をはじめ、『eat(イート)』など、建設業界のためのITサービスを数多くリリースしています。
『eat(イート)』は、ホームページ作成から集客、機械学習でWebマーケティングを自動化させるMA(マーケティングオートメーション)ツールまでをパッケージ化したサービス。現在、全国2万社以上の建設関連企業が顧客となっていて、ホームページ作成やWebマーケティングを同社に依頼しており、ある程度の規模を備えた工事会社が多いのが特徴です。
その顧客ベースは『キャリコン』にも引き継がれており、従業員数10名、20名という規模の企業も多く登録されています。これまで建設業界のマッチングサイトというと、職人つまり一人親方がメインとなっているサイトが多かったと思いますが、そんな状況の中で、もっと大きな工事を依頼できる会社を探したいというニーズを満たす選択肢として『キャリコン』が選ばれています。
『キャリコン』の登録業者の特性
『キャリコン』の会員企業は、建設・土木と建築で半々程度で、総合工事会社、工務店、リフォーム会社、外装工事、外構工事、内装工事、電気工事、水道工事など、幅広い企業と出会えます。登録する全ての企業に対して、第三者機関による与信チェックを実施していますので、財務面では一定の信頼がおける企業ばかりです。
準大手ゼネコンの経営者が顧問に就任
『キャリコン』は準大手・中堅ゼネコンをはじめとした企業の利用を想定して、準大手ゼネコンの代表取締役を務めた経営者が顧問として活躍しています。そのアドバイスを受けて、準大手・中堅ゼネコンにも使いやすいサイトになっています。
たとえば、「工事会社検索」の機能だけでなく、「案件検索」として具体的な工事内容を提示して募集する機能があります。工事内容・工期・地域・業種などを登録でき、工事を希望する会社からの応募を受け取ることができます。
※画面の案件データは記事用に加工したものとなります。
そして、自社の募集案件や自社ページがどの程度注目されているか、ひと目でわかる「ページビューグラフ」機能もあります。過去30日、または月間単位で自社のそれぞれのページがどれぐらい閲覧されたかを可視化できます。このグラフをもとに募集要件・条件の緩などの見直しをすることで、応募増加へと繋げることが可能です。
ワンクリックでコミュニケーション開始
『キャリコン』は案件募集する企業にとって、使いやすいデザインにもこだわっています。特に、企業間のコミュニケーションに関するUIデザインはシンプルで、企業検索や応募企業への連絡など、一連の動線がスムーズです。
まず、「協力会社一覧」から、エリア・業種などの詳細条件で絞り込み、気になる会社を探します。各登録会社のプロフィールでは、企業の規模や工事実績、対応工事業種やエリアはもちろん、保有建機、保有資格などもわかります。さらに、新設された施工事例ページでは、写真入りでこれまでの工事実績が確認できます。
※画面の案件データは記事用に加工したものとなります。
「足あと機能」もあるため、誰がページを見たのかがわかり、相手企業に対して、ライトな興味を伝えることができます。そして、SNSライクな「いいね!」や「お気に入り」登録という機能もあり、気になっていることを気軽に伝えることも可能です。さらに、スカウトした会社やより詳しい内容を知りたい会社があれば、ワンクリックでメッセージを送信できます。テンプレート文章や添付ファイルによって簡単に詳細な内容を送付可能です。
コミュニケーションが重なると、作業が煩雑になりがちですが、『キャリコン』では、複数の会社とのやりとりをスムーズに行えるよう、メッセージページはメッセージや添付ファイルを一元管理できるデザインが採用されています。検索も行えるなど、効率化にも気が配られています。
※画面の案件データは記事用に加工したものとなります。
「建設業界をITで元気にする」開発計画
『キャリコン』は、建設業界のマッチングサイトに留まらず、「建設業界をITで元気にする」サービスを目指し、現在も新たな開発を進めています。たとえば、AI(人工知能)による設計コンサルティングのリプレイスや、建設業バックオフィスの最適化など、建設業界の人材不足や待遇改善などに“使えるサービス”を目指す取り組みスタートさせています。
協力会社探しのひとつの選択肢として、完全無料の『CAREECON(キャリコン)』の活用を検討してみてはいかがでしょうか?
発注側も請負側も同時に増えないと、というマッチングサービスのジレンマはあるだろう。他にも似たようなサービスがあるけど、うちは基本なんでも登録してみるってスタンスだよ。と言ってもまだ1件も成約してないけど、単価などは、結構参考にしている。