【直前対策】1級建築施工管理技術検定 実地試験 出題予想

【出題予想】1級建築施工管理技術検定 実地試験

出題予想 1級建築施工管理技術検定 実地試験

10/14(日)、いよいよ平成30年度1級建築施工管理技術検定の実地試験が行われる。

そこで一人でも多くの建築施工管理技士を誕生させたく、プロ講師が直前対策として「1.出題予想」「2.模擬試験」を無料掲載する。

過去の問題を分析し、今年度の出題を予想した。ぜひ、ここで腕試しをしてから、本番の試験に臨んでいただきたい。

>>直前対策・模擬試験(無料)はこちら。

1.施工経験記述

1問目は、あなたの施工施工経験に関する問題が出題される。

あなたの経験した建築工事から解答してください(土木工事や設備工事等、建築工事以外の記述は不合格となる)。

最初に、その工事における[工事概要]を記述し、次にテーマごとに下記のような問題が出題される。

工事概要
品質管理 工程管理(合理化) 建設副産物(環境)対策
(1) 要求品質を実現するための、重点管理目標、品質管理項目(定めた理由)、実施した内容 合理化の事例をあげ、目的と実施した内容、合理化となる理由、品質を確保できる理由 建設物対策(実施した内容と結果・波及する効果)・発生抑制・再使用・再生利用・熱回収・適正処分
(2) ・組織的な品質管理活動について

・周知徹底の方法

・廃棄物縮減の方法、理由

・工期短縮の方法、理由

・省力化の内容、理由

・適正処分の留意事項

・CO2排出抑制対策

・現場の取組(地球温暖化、熱帯雨林の減少、水質汚染)

H28・H26・H23・H20 H29・H25・H22・H19 H27・H24・H21
H30予想 ×
H29
H28
H27
H26
H25
H24
H23
H22
H21
H20
H19

ここでは安全に関する出題はない!2問目の仮設・安全で安全に関する知識を問われます!

ここ10年間の傾向をみると、今年は『建設副産物(環境)対策』が出題される可能性が最も高く、続いて、『品質管理』、『工程管理(合理化)』と予想しています。

しかし、ここ数年、1級の施工管理技士試験では、予想を裏切り、2年連続同じテーマが出題される場合もあるため、必ずどのテーマが来ても記述できるように準備しておく必要があります(昨年の1級土木で2年連続安全管理が出題された)。

ここ10年の出題傾向からの「予想」であって、突然、新テーマが出題される可能性もゼロではありません。そこで戸惑うのは全受験生同じなので、焦らず自身の経験をもとに、準備したものの中から転用できるものがあれば、それを使用して文章をまとめてください。


2.仮設・安全

2問目は、安全に関する記述が出題される。

仮設計画(奇数年)と安全計画(偶数年)は交互に出題されている。

平成29年度は仮設設備が出題されているため、平成30年度は安全計画が出題される可能性が高い。中でも『設備、または機械を安全に使用するための留意事項』と『各種災害について、発生するおそれのある作業の内容と防止するための対策』が交互に出題され、平成28年度に出題されていない『各種災害について、発生するおそれのある作業の内容と防止するための対策』が出題されると予想される。

※ただし、過去の出題からの予想であり、絶対ではありません。

仮設計画 安全計画
仮設設備の設置計画に当たり、留意・検討するべき事項 設備、または機械を安全に使用するための留意事項
・外部枠足場(H27・H23)

・つり足場(H29)

・仮設電力設備(H27・H21)

・荷受け構台(H27)

・乗入れ構台(H19)

・場内仮設事務所(H25・H21)

・場内仮設道路(H25・H21)

・鋼板製仮囲い(H25・H19)

・ゲート(H23)・揚重機(H23・H19)

・起伏式(ジブ)タワークレーン(H29)

・仮設ゴンドラ(H29)-

・ロングスパンエレベーター(H28)

・高所作業者(H28)

・バックホウ(H28)

・移動式クレーン(H24)

・ローリングタワー(H24)

・交流アーク溶接(H24・H20)

・建設用リフト(H20)

・外部枠足場(H20)

以下の災害について、発生するおそれのある作業の内容と防止するための対策
・墜落災害(H26・H22・H18

・崩壊・倒壊災害(H26・H22

・重機関連災害(H26・H18

・飛来・落下災害(H22)

・第三者災害(H18)

3.建築施工(躯体)

3問目は、躯体工事に関する問題が出題される。

記述の中から間違いを探す「間違い探し」と、留意点を記述する「記述問題」がある。毎年交互で出題され、今年度は「間違い探し」が出題されると予想しています。

■間違い探し(偶数年 : H28・H26・H24・H22・H20) ★出題予想

…8問出題。1.~8.の各記述において、記述ごとの①~③の下線部の語句又は数値のうち最も不適当な箇所番号を1つあげ、適当な語句又は数値を記入。

■記述問題(奇数年 : H29・H27・H25・H23・H21)

…4問出題。躯体施工作業(土工事・地業工事・鉄筋工事・コンクリート工事・鉄骨工事等)についての、施工上の留意事項を各設問毎に2つずつ具体的に記述。


4.建築施工(仕上げ)

4問目は仕上げ工事に関する問題が出題される。記述の中から間違いを探す「間違い探し」と、留意点を記述する「記述問題」があります。

毎年交互で出題され、今年は「記述問題」が出題されると予想しています。※これはあくまで過去の出題からの予想であり、絶対はありません!

■間違い探し(奇数年 : H29・H27・H25・H23・H21)

…8問出題。1.~8.の各記述において、記述ごとの①~③の下線部の語句又は数値のうち最も不適当な箇所番号を1つあげ、適当な語句又は数値を記入。

■記述問題(偶数年 : H28・H26・H24・H22・H20) ★出題予想

…4問出題。躯体施工作業(防水工事・タイル工事・屋根工事・金属工事・左官工事・内装工事等)についての、施工上の留意事項を各設問毎に2つずつ具体的に記述。

5.施工管理(バーチャート等)

5問目は、「バーチャート工程表」もしくは「ネットワーク工程表」に関する問題が出題されます。

平成13年度から平成28年度までの16年間は、バーチャート工程表に関する問題が出題されていました。しかし、昨年(平成29年度)は突然ネットワーク工程表に関する問題が出題されました。

おそらく、今年は「バーチャート工程表」に戻ると予想されますが、ネットワークの基礎も勉強しておく必要があります。2級で出題された出来高累計なども目を通しておくといいかと思われます。

■「バーチャート工程表」 出題予想

  • 工程表中の作業名バーA・Bに該当する作業名をあげなさい。
  • 終了日(開始日)の不適当な作業名を選び、適当な終了日(開始日)を定めなさい。
  • 未記入の作業の開始日と終了日の期日を定めなさい。

■「ネットワーク工程表」

  • (ネットワーク工程表をもとに)記述の【  】にあてはまる作業名、作業日数を記入しなさい。
  • 総所要日数を記入しなさい。
  • (フォローアップ後のネットワーク工程表をもとに)記述の【  】にあてはまる作業名、作業日数を記入しなさい。


6.法規

6問目は法規で、3問が出題され、『間違い訂正』と『施工体制台帳』に関する問題が出題されます。

■間違い訂正

「各設問に2か所空欄。【   】にあてはまる語句を記述しなさい。」という方式と、施工体制台帳からがスタンダードな出題方法である。

出題される法律

  • 建設業法(29・28・27・26・25・24・23・22・20)※2問出題される年もあり。
  • 労働安全衛生法(29・28・27・26・25・24・23・22)
  • 建築基準法(29・28・27・26・25)

上記の法律がよく出題されているが、2級で出題されている環境関係基本令から出題される可能性も十分に考えられます!

■施工体制台帳 (24・21)★出題予想

金額入りの施工体系図から施工体制台帳の必要な業者、再下請負通知人に該当する業者、主任技術者の専任に必要な業者を問う出題方式がある。(この場合は、この問題に加えて、上記の間違い探し「2か所空欄。【   】にあてはまる語句を記述しなさい。」という問題が合わせて出題されます。)

※建設業法の施工体制台帳および技術者の確保、建設業の許可に関する金額が近年法改正となり、移行期間であるここ数年は試験では出題されていませんでした。今年度の学科試験より、法改正後の金額での出題がみられるようになってきており、実地試験でも問われる可能性が高まっています。

1級建築施工管理技術検定 実地試験 出題予想まとめ

上記はあくまで過去の出題からの予想であり、絶対ではありません!

試験は蓋を開けるまで、どんな問題が出題されるか予想できません。ここに掲載した予想は、過去の傾向から推測したものです。今年から出題形式や設問内容が突然変わる可能性もあります。

しかし、全受験生は過去問を基本に勉強しています。なので、過去問と違う問題が出題されても、条件は同じです。確実に見たことのある問題を落とさず、新しい問題でいかに加点できるかが合否をわけます。

何も書かなければ0点ですが、最後まであきらめず、何かを記入すると加点される可能性があります。わからない問題でも、当てずっぽうでも必ず記入するようにしましょう。

繰り返しになりますが、これはあくまで過去の出題からの予想であり、絶対ではありません!

※「模擬試験問題」はこちらです。

【無料 模擬試験】平成30年度 1級建築施工管理技術検定 実地試験

腕試しをしてから本番に挑みましょう。

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大阪工業大学を卒業後、某ゼネコンに就職。現在、一般社団法人全国教育協会(関西建設学院)にて土木・建築施工管理技士の資格取得セミナーの講師を担当している。体育会系で勉強が好きではなかったため、「勉強が苦手な人にわかりやすい解説」をモットーに、業界No.1講師を目指して修行中!
ひげごろーTwitterアカウントはこちら → https://twitter.com/LICEN0202
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