努力では補えない「現場監督の才能」
女である私も、かれこれ現場管理の仕事歴が長くなってきました。
現場で求められる以上の成果を出せるように頭を抱える日々ですが、お客様に対しては誠実に、職方さんに対しては日頃の感謝を込め、段取りに対しては迷惑をかけぬよう取り組んでいます。
しかし、現場監督に必要とされる判断力やコミュニケーション能力は、経験と努力で養うことはできても、どうしても自力では何とも出来ない「現場監督としての才能」があるのも事実です。ここ数年でハッキリ自覚するようになったのですが、その一つが「お天気に恵まれる才能」です。
残念なことに、私は完全に「雨女」で、迷惑極まりない現場監督なのです。
建築現場は天気予報とにらめっこ
いま思い起こせば、建築の仕事を始めた頃から、私は雨女でした。
当時は周囲に指摘されることもなく、自分でも気付いていませんでしたが、毎回、防水工事のタイミングで、天気に泣かされていました。
時を経て、現在。
今の会社でかれこれ7〜8年目となりますが、入社したての現場でも、防水工事前後から雨。予定日にまともに工事できたことは一度もありません。
積雪地域の現場に当たる時には、雪かきしながら必死に作業場所を確保し、毎日、雪養生・雨養生にくれる日々です。
毎日毎日、天気予報のチェックは欠かせません。
「雨女」から「雪女」へ進化する女性現場監督
女性の現場監督として、女子力は欠けていく一方、めきめき雨女力は増しています。
最近の防水工事時の雨の確率は9割。基礎工事でも、大工工事では、しょっぱなから土台・上棟まで高確率で雨を連発。
馴染みの職人の間では、もう私が雨女であることは有名で、「いつも本当にスミマセン、スミマセン」と、雨が降る前から現場の職方には謝り倒しています。
私のせいで大雨が降って、慌てて大工人数分のカッパを買いに走ったこともあります。
「いや~、雨じゃなくて、まさか雪とはねえ(笑)」
雨を通り越して、雪のしんしんと降る日もあり、鉄筋屋さんが震えながら鉄筋を組んでくれました。
雨女の力は、どこまで強力になるのか?天は私を見放したのでしょうか?
このままではこの先、現場監督としてのキャリアも雲行きが怪しくなってきそうです。
雨女の現場監督って、ぶっちゃけ最悪じゃないですか?