「こんなんいらんやろ!」と思われがちな工事写真 写真管理の極意

こんなんいらんやろ!と思われがちな工事写真

これを見た事ありますよね?

第三次基準値排出ガスと低騒音型のステッカーです。

私も昔そうだったんですが、この写真を撮り忘れるんです。

機械がある時にパッと機械の全景撮って、これを映せば良いのに、「しばらく機械があるからいいや!」って思っちゃうと、気がつけば機械がいない時があります。

それで慌てて、トラックに乗ってる機械を撮ることってありませんか?

こんな写真いらんやろ!って思われがちですが、ゼッタイに必要です。

というのも、国土交通省のガイドラインで排出ガス対策がうたわれています。

県市町村の現場でも共通仕様書や場合によっては、特記仕様書に掲載されていますので確認してみて下さい。

で、なぜこの写真が必要かというと、指定した低排出ガスの機械を使用しているか?って証明のためです。

機械の写真は出来るだけ現場の背景が写るように撮影し、そのアップがあれば十分です(上の写真はまだ施工中ですので、特定されないように切り取っています)。

また、認定証も必要な場合があるので、リース会社や購入会社に問い合わせて持っておく必要があります。

当然ですが、検査官も確認します。無ければないで、なぜないの?って言われる可能性は高いです。


必要なのか分からなければ、とりあえず撮っておけ

現場の写真って、こんなのいらんだろ?って写真をたまに要求されます。

例えば鉄筋のマークとか(人によっては絶対撮ってる方も)。

こういうのです。

このマークでどこのメーカーが作成したかが一目瞭然なんです。なので、承認願を出した鉄筋と倉庫から持って行った鉄筋が違う場合はマズいですよ?

それに、のり枠等で鉄筋が入った際にこの写真を撮っておくと、もしもの時に役立つ可能性も。

どちらにせよ、施工管理はもしものためにの写真が必要です。

検査官に言われた際に、写真帳に入っていなくても抜かりなく写真を残していればすんなり検査も終わっていきます。

なんでもかんでも撮る必要はありませんが、もしものためにスナップ写真で撮れるなら撮っておくと良いかもですね。無いよりはあったほうが無難な写真の管理は大事です。

まだ経験が浅くわからない、判断が付かない方はとりあえず撮っていて下さい。

カッコいい現場写真を撮ろう

現場で写真撮影する時は、次のことを必ず確認してください!

  • 周囲に不安全な所は無いか?
  • 安全的にマズいところは写っていないか?
  • くわえタバコは無いか?
  • ヘルメットのあごひもを締めてるか?
  • どこの現場かわかるか?
  • 何をメインに撮影するか分かっているか?
  • 半袖では無いか?(決められた服装)
  • 安全帯はしているか?
  • 目的物は全体が写っているか?
  • 接写は撮ったか?

写真を撮る時には、こうやっていろいろ意識していれば良い写真が撮れます。誰にもわかりやすく、綺麗な写真が。

我々は現場監督でもありながら、ある意味一流のカメラマンですよ!その辺のカメラマンよりもたくさん写真を撮ってますから。

意識すればもっとカッコいい現場写真が撮れます!カッコいい写真が撮れるとテンションも上がりますからね。

意識して現場写真を撮っていきましょう!

※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。

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大手法面専門建設会社に就職後、32歳で独立。あまりの暇さに「新エンタの法面管理塾」というブログを開設し、法面のノウハウを公開しています。
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