竣工検査は”コミュ力”が命! イジワルな検査官も「ありがとうございます!」で大体イケる

竣工検査がメチャクチャ緊張するのはなぜ?

ソロソロ時期的に検査ラッシュの時期ですね。 書類大丈夫そうですか?

竣工検査って、最初のうちは緊張しますよね? 私も20代の初めての竣工検査はもの凄く緊張しました!

今でこそ緊張する事もまず無くなり、そして元請けをする事も無いので安心しています(笑)。

一次下請としては検査を受ける事もありますが、その時もまあそれ程緊張する事もないですね。訳ワカラン事言う検査官にはイライラしますけど(笑)。

では、なぜ竣工検査はもの凄く緊張するんでしょうか?

まあ慣れもあるでしょう。経験もありますよね。

しかし、実際は準備不足なのではないでしょうか?

私も過去にアレコレやったつもりでいても緊張していました(20代後半は自信満々な時期も(笑))。

なぜなら、検査官に指摘されたくない、聞かれたくない事を秘めていたからです。

ボーっと図面を見ていたら・・・

数ヶ月、現場の施工管理をしていると「マズいな」って思う事も多々あるわけです。品質的に、出来形的に「これはマズいよな~」ってことが。特に、若く経験が少なければ少ない程にあります。そしてマズいと知っている事は特にそうですよね。

知らなければ堂々としていられるのでしょうけど、監督ですから最低限の仕様書や特記には目を通しているわけです。そして、現場の最中にボーッと図面を見ていたら「」ってことがあるんですよね(笑)。

頼んだ材料が微妙に違う・・・とか。

すでに施工終わってるけど・・・あの材料は・・・?? などなど。

ある程度経験を積んでいけば、指摘される事項なども把握出来ます。やはり若いうちは経験です。

指摘されるつもりで検査に臨んで行けば大丈夫です。よっぽど酷い事がなければ。

基本的に検査は、どう計画し、計画に沿って品質・出来形・工程・安全を管理したか?を見られると思って下さい。

全ては施工計画在りきなんです。

検査官の承認欲求を満たせ!

逆の言い方をすれば、施工計画に書いていない事はしなくてもいいという事です。その施工計画が役所に受理されていれば、ですが(工事共通仕様書に基づく施工計画です)。

つまり、施工計画どおりに写真を撮って、出来形・品質・工程・安全を管理しているか? 適切なタイミングで協議書、打合せ簿、履行報告などを随時役所と交わしているか? です。

それだけをしっかり守っていれば、こちら側の落ち度はかなり少なくなります。指摘事項があったとしても、「それは今回の計画に入れていないので、次回から考慮します」で大丈夫です。意地悪な検査官だとツッコんできますが、意地悪な検査官の私情ですから。

共通仕様書や施工計画に無い事を指摘してくる方も沢山います。と言っても、やはりそこには人間関係もあったり、下手に逆らって変な方向に行くのも嫌でしょう。

そこで、検査官の指摘を上手く切り抜ける手段として、「次回気を付けます!ありがとうございます!」でだいたい行けます!(笑)(施工計画と現場が整合性が取れており、それ程ミスが無い場合)。

検査官も人間です。若干の意地悪を言って困らせたい訳ですよ。全員が全員ではないですが。検査官の承認欲求を満たしてあげるのも、1つの人間としての検査かもしれません(?)。そして、自分自身の監督としての試練なのかもしれません。

検査を受ける側として上手く立ち回るのも監督の仕事のうちでしょう(「甲と乙は対等」は忘れてはいけない)。

施工計画どおり施工してるのに点数はイマイチ

しかし、ココで矛盾もあるわけです。

検査官や役所担当者は、施工計画に無い創意工夫や企業努力に点数を付けやすいわけです。施工計画どおりに施工し管理しているにも関わらず点数はイマイチ。

これもホントおかしいとは思いますけど、心情的には分からないでもないですよね。気が利くヤツはかわいく見えたりしますから。

そんなこんなでしっかり準備して竣工検査を乗り越えていって下さい!

我々施工業者も元請けの検査が上手く行くように、少しでも高い点数が取れるように施工したいと思っています!

年度末で大変な時期ですが、怪我せず頑張りましょう!

※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。

工事検査官に「見てもらう工事検査」から「見せる工事検査」への変革!

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大手法面専門建設会社に就職後、32歳で独立。あまりの暇さに「新エンタの法面管理塾」というブログを開設し、法面のノウハウを公開しています。
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