電気工事の新人職人が、一番最初に覚えるべき工具は?

3月が終わったと思ったら次は新人教育…

ペンチはKLEIN(クライン)派、マスクドデンセコです!

あっという間に3月終了! 業界的には竣工現場が多い時期で、一息つく時間がやっととれる方も多いのではないでしょうか。大変お疲れ様でした。次現場に向けてしっかり休息をとってください。

そして季節は春。春といえば新入社員・・・

会社にフレッシュな風が吹くといえども、正直1年生の面倒をみろと会社に言われたときの、何とも言えない感は否めません。育てようと奮い立って指導に熱がこもってもだいたいスカされますし(僕だけではないはず)

見て覚えろ。技は盗め。考えるな感じろ。これらの言葉を使わずに新人教育をしなさい・・・

できる人はできるのでしょうが、今の自分には難しいので、自分が1年生だったときにどんな言葉を先輩方からかけてもらっていたのか思い出すことにしました。

電気工事は工具の多さがトップクラス!

1年目は電気工事の見習いから始まったので当時を振り替えると・・・

  • 技術は見て覚えろ
  • そんなのセンスだろ
  • 俺は教えられてないから

コワ・・・もっと昔は上から親方のドライバーが飛んできたりとか日常茶飯事だったみたいです(笑) 時代が流れてくれてて良かった(汗)

あまり参考にはならなかったですが、建設現場の右も左もわからない当時の自分でもスッと心に降りてきた先輩の言葉がありました。

それは「工具を大切にしろ」です。

建設業の中でも、工具や材料の種類の多さにおいて電気工事はトップクラス。工事の種類も配線、配管、盤結線、ラック敷設、器具取付、そこからさらに枝分かれしてetc・・・

工種が色々あれば、必然的に専門工具の種類もありますし、最近では工具メーカーさんや電材メーカーさんも使いやすさや効率を追求した工具を発売しているので種類は増えていくいっぽうです。時代が進めば進むほど、1年生は覚えることが多くて大変だなぁ・・・

工具に愛を

そんな数ある工具の中で、まず最初に使い方を覚えるべき工具は何だと思いますか?

先輩がよく使っていて自分も使いたくなる工具って、やっぱり充電ドリルとかインパクトドライバーとかペンドリルだと思います。「工事してる」って感じもありますし。

しかし!覚えるべきは基本中の基本、

プラスドライバーであるべきです!

ドライバーの角度、力加減、目線、姿勢、充電ドリルとの絶妙な使い分け。ゴルフでいうアドレス(初心者ですが)

工具を大切にしろと教えてくれた先輩が角度や姿勢についても注意してくれました。注意といっても「曲がってるぞ」とかの簡単な一言です。

ですが、プラスを握る度にその時のことを思い出して意識する。僕のなかでは、プロ意識のひとつ。そう考えると、何気ない一言でも人って大きくなるのではないか。

育てようと奮い立つ必要はなく、気づいたことを言ってあげればいいだけではないか。正解は分かりませんが、やってみましょう!

余談ですが、先輩からの一言を受けてプラスを使いこなすためには、友達になることが重要だと解釈した僕は、プラスドライバー’14とプラスに名前をつけまして、そのことを先輩に報告したら鼻で笑われた記憶があります。

とにかく工具に愛情を注ぐことから新人教育をはじめてみましょう!

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デンセコ(電気施工管理)をさせて頂いております。 電気工事業界での日々を簡単に、ポップに記事にしていきますので、一服中(>.