【無資格でも稼げる!】試験補助員の”おいしい”副業生活とは?

おいしい副業!? 「試験補助員」ってナニ?

私たち、電気保安業界では常に人手不足状態なのですが、なにか資格がないといけないわけではありません。無資格で試験の補助員(主に年次点検(停電を伴った試験や点検)の際に、主任技術者の代わりに試験等をする人たち)として活躍している人もいます。

そういう方に、たまたまインタビューすることができました。興味のある方は、ぜひ私たちの業界に足を踏み入れてみてください。

今回お話が聞けたのは、20代後半のGくん。普段から保安業界に関わる仕事をしていて、週末や祝日、平日の夜間などに試験補助員として働いています。若さと体力でカバーしている、かなりのやり手です。

必要な知識を学びつつ、お金も稼ぐ

――まずは、この仕事との出会いは?

Gくん 高校を卒業して就職したのが電気保安法人でした。営業をしていたため、仕事を紹介する際に出会った方々から「少し手伝ってくれないか」と声をかけられたのが最初です。

将来はやっぱり保安業務従事者になりたいと思っていたので、必要な知識を学びつつ副業でお金を稼ぐ、まさに一石二鳥でした。

――この業界は高年齢層の方ばかりだから、若いだけで可愛がられる傾向があるよね。

Gくん それもあって、可愛がられてよく呼ばれましたけど、その呼ばれた回数の数だけ最初の頃はよく怒られましたよ(笑)。

――私も、最初の頃はよくお世話になりました(笑)。でも、年次点検で試験機をいじっているとわかるけど、ルーチンだよね。

Gくん そう、それです!だから、一度覚えてしまえばあとは同じことの繰り返し。メーカーによって多少は違いがあるにせよ、覚えてしまえばなんてことはないです。


気になる副業の年間売り上げ

――売れっ子試験補助員だから、年間何件くらいの試験をこなしているの?

Gくん だいたいですが、100件以上はこなしていると思いますよ。

――ますます彼女出来ないね(笑)。

Gくん ですね(笑)。

――そうすると、年間の売り上げは?

Gくん 約300万は超えていると思います。

――月に25万円以上稼いでいるの?すごいね!

Gくん 夜間もあるので、夜間の場合は必然的に高くなります。

――ただ、現場が大きいとやっぱり大変だよね。あと、時間なんかも夜中じゃないとダメなところもあるから、そういう現場に呼ばれると大変だね。

Gくん スケジュールによっては、かなり余裕がある現場もあれば、朝のぎりぎりまでやる現場もあります。朝ぎりぎりまで試験をして、そのまま会社に行くという経験も年に何回かはありますね。

――あと、特高の年次点検で出会える、神様のような存在の電気主任技術者様も時々困るでしょ?(笑)

Gくん その言い方(笑)。日常と試験では違うことが多いので、独自のやり方で試験をしていると、神様から時々質問攻めされることもあります。

納得される優しい神様もいれば、忠実にルールを守る神様もいらっしゃるので、忠実にルールを守られる神様の現場だと、時間が足りなくなるのでそこは大変ですね。

――まだ若いから続けられるけど、年々体力なくなってくるから事故だけは気を付けてね。

Gくん はい、ありがとうございます。

働き方は、人それぞれ

今回インタビューすることができたGくんのように、フリーで試験業務を請け負っている方が時々います。

元々保安法人や保安協会で働いていた方とか、そういう学ぶ土壌が揃っている職場で働きつつ休みの日は副業をしている方、すでに退職していて試験業務のみで収入を得られている方など様々な方がいらっしゃいます。

また、試験業務に特化している法人もあるので、興味のある方はぜひGoogleなどで検索してみてください。

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工業大学電気工学科卒業後、工務店、工事店、電気保安法人、太陽光のO&M会社などを経て、今現在は某電気保安法人にて、営業しております。もちろん、保安業務従事者としての登録済み(受託案件は0件)。
また、お客様と保安業者をつなげるサイト「キュービクル 保安点検価格比較サイト」のコラム及び業務のアドバイスを担当しております。
技術的な話よりも、業界を知らない方向けのお話を中心に執筆できればと思っております。
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