国立新美術館

GWにフラッと行ける”駅チカ”の名建築10選【都内編】

駅から徒歩10分圏内の名建築【都内編】

3年ぶりに「外出自粛要請なし」となった今年のゴールデンウィーク。5月2日と6日は平日ですが、両方の日が休めるなら10連休にもなります。

とはいえ、「遠出をするのはちょっと…」という方もいるかと思います。そこで、都内で電車と徒歩(10分圏内)だけで行けて、さらにはその周りで食や観光も楽しめる、好立地の名建築を紹介します。

1.国立新美術館(港区)

国立新美術館

国立新美術館は、2007年1月に開館した、日本で5館目の国立の美術館です。設計は黒川紀章氏で、「森の中の美術館」をコンセプトに、建物前面を波のように覆う巨大なガラスカーテンウォールが最大の特徴です。ガラスのルーバーがついたこの壁は、長さ150mにもおよびます。また、美術館としては珍しく常設の展示がないことから、作品の搬出入などの機能性を重視した設計も高く評価されています。

アクセス

  • 東京メトロ千代田線 乃木坂駅 駅直結
  • 東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩5分
  • 都営大江戸線 六本木駅 徒歩4分

住所

〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2

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2.浅草文化観光センター(台東区)

浅草文化観光センター

隈研吾氏が設計した浅草の雷門前にある複合文化施設「浅草文化観光センター」。伝統的な木造住宅を7つ積み重ねたような構造や木製のルーバーが特徴的で、浅草のまちに溶け込むよう、いわゆる「負ける建築」を実現した設計となっています。最上階テラスからは、東京スカイツリーと浅草の街並みを一望できます。

アクセス

  • 東武スカイツリーライン 浅草駅 徒歩5分
  • 都営浅草線 浅草駅 徒歩2分
  • 東京メトロ銀座線 浅草駅 徒歩1分
  • つくばエクスプレス 浅草駅 徒歩10分

住所

〒111-0034 東京都台東区雷門2-18-9

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3.築地本願寺(中央区)

築地本願寺

築地本願寺は、京都の西本願寺を本山とした浄土真宗本願寺派の寺院です。設計は伊東忠太氏で、古代インドの仏教様式をモチーフとしつつも、浄土真宗の建築様式も併せ持った、日本の寺院としては極めて珍しい特徴的な外観で、初めて見た方はその存在感に圧倒されるでしょう。

また、境内の中には開店前から行列ができるほどの人気店「築地本願寺カフェ Tsumugi」 があり、築地場外市場も隣接しているため、食も存分に楽しめます。

アクセス

  • 築地駅(東京メトロ日比谷線) 駅直結
  • 新富町駅(東京メトロ有楽町線) 徒歩5分
  • 東銀座駅(東京メトロ日比谷線、都営浅草線) 徒歩5分
  • 築地市場駅(都営大江戸線) 徒歩5分

住所

〒104-8435 東京都中央区築地3-15-1

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4.国立西洋美術館(台東区)

国立西洋美術館

上野恩賜公園のなかにある国立西洋美術館。設計は、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと並び「近代建築の三大巨匠」のひとりに数えられる20世紀を代表する建築家・ル・コルビュジエと、その3人の弟子である前川國男氏、坂倉準三氏、吉阪隆正氏。らせん状の階段や1階部分を柱だけで構成する「ピロティ」などが特徴で、ル・コルビュジエが提唱する「近代建築の5原則」(ピロティ、屋上庭園、自由な間取り、水平連続窓、自由な立面)が表現されています。

2016年には、ル・コルビュジエが設計した7カ国計17作品が世界文化遺産に登録され、国立西洋美術館もそのひとつです。国立西洋美術館は約1年半もの長い休館期間を経て、今年4月9日(土)にリニューアルオープンされました。

アクセス

  • JR上野駅 徒歩1分
  • 京成線 京成上野駅 徒歩7分
  • 東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅 徒歩8分

住所

〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7

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5.旧古河邸(北区)

旧古河邸

旧古川邸は、鹿鳴館などの設計も手掛けた、かのジョサイア・コンドルの晩年の傑作として知られています。重厚な石積みの外壁に、切妻屋根を組み合わされ、内部も1階は迎賓機能のために洋風的な意匠ですが、2階は日常空間として真壁・畳敷きの伝統的な和室を取り込んだ珍しい設計となっているのが特徴です。

また、4月29日からは「春のバラフェスティバル」が3年ぶりに開催されます。約100種200株もの春バラが鮮やかに咲き誇る景色は圧巻です。

アクセス

  • JR上中里駅 徒歩7分
  • 東京メトロ南北線 西ヶ原駅 徒歩7分

住所

〒114-0024 東京都北区西ケ原1-27-39

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6.サニーヒルズ南青山(港区)

サニーヒルズ南青山

最近ブームとなっている台湾スイーツの一つ”パイナップルケーキ”の火付け役となったのが、ここ「サニーヒルズ(微熱山丘)」です。本店は台湾にあり、2013年に南青山の地に”日本初上陸”。台湾産のパイナップルを使用した餡の甘さと酸味のバランスがクセになるおいしさで、お土産としてもおすすめです。

そして何より、独特な店舗の外観が目を引きますが、設計したのは隈研吾氏。パイナップルをモチーフに、「地獄組み」と呼ばれる日本の伝統的な木組みで構成されています。

アクセス

  • 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅 徒歩6分

住所

〒107-0062 東京都港区南青山3-10-20

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7.根津美術館(港区)

根津美術館

根津美術館は、東部財閥の創設者・根津嘉一郎氏のコレクションを集めた私立美術館です。設計は隈研吾氏で、切妻式の瓦屋根に竹壁といった和モダンなデザインが都会の喧騒を忘れさせます。とくに、本館へ続く竹壁と竹垣に挟まれた小道が有名です。

美術品と建築物のほかにも、17,000m2もの広大な日本庭園も大きな見どころです。

アクセス

  • 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅 徒歩8分

住所

〒107-0062 東京都港区南青山6-6-1

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8.静岡新聞・静岡放送東京支社ビル(中央区)

静岡新聞・静岡放送東京支社ビル / 中央区ホームページより

 

 

静岡新聞・静岡放送東京支社ビルは、丹下健三氏が手がけたメタボリズム建築のひとつです。幹となるコミュニケーション・シャフトに、枝葉となる事務室などが取り付けられている、樹木のような設計が特徴です。

メタボリズム建築では、黒川紀章氏が手掛けた「中銀カプセルタワービル」が有名ですが、老朽化により4月から解体が始まったことが大きな話題となりました。現存する数少ないメタボリズム建築のひとつとして、静岡新聞・静岡放送東京支社ビルはいまこそ見ておきたい建築物です。

アクセス

  • JR新橋駅 徒歩3分
  • 都営浅草線 銀座駅 徒歩3分
  • 東京メトロ銀座線 銀座駅 徒歩3分

住所

  •  〒104-0061 東京都中央区銀座8-3-7

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9.21_21 DESIGN SIGHT(港区)

21_21 DESIGN SIGHT

21_21 DESIGN SIGHTは、安藤忠雄氏が設計した、東京ミッドタウン内にあるデザインに特化した美術館です。地上1階地下1階の低層建築ですが、東京ミッドタウンの公開空地内にあるため、景観を壊さないように床面積の8割が地下に埋設されているのが特徴です。外観は、21_21 DESIGN SIGHTの創立者で日本を代表するファッション・デザイナーである三宅一生氏が提唱した「一枚の布」の概念をイメージしてデザインされています。

「日常」をテーマにした展覧会を中心に日々、様々なトークやワークショップなどが開催されており、新たなインスピレーションを得ることができることでしょう。

アクセス

  • 都営大江戸線 六本木駅 徒歩5分
  • 東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩5分
  • 東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩5分

住所

〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウンミッドタウン・ガーデン内

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10.自由学園 明日館(豊島区)

自由学園 明日館 / 豊島区ホームページより

自由学園 明日館は、「近代建築の三大巨匠」の一人、フランク・ロイド・ライトと弟子の遠藤新氏により設計された自由学園の校舎です。高さを抑え、水平立線が強調された特徴的な設計は、ライトの初期の作風「プレーリースタイル」を代表する建築物で、その構造から2×4(ツーバイフォー工法)の先駆けとしても有名です。

アクセス

  • JR池袋駅 徒歩5分

  • 東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線 池袋駅 徒歩5分

  • 東武東上線 池袋駅 徒歩5分
  • 西武池袋線 池袋駅 徒歩5分
  • JR目白駅 徒歩7分

住所

〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-31-3

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