寿命を迎えつつある戦後建築
建築物は永遠に存在することはできません。たとえ高名な建築家が設計した建築物だろうと、必ず寿命を迎えます。
今、戦後の近代建築の多くが人間でいう還暦を過ぎ、劣化した設備や構造部材の改修を迫られています。
そして、改修費用やその後の運用方法の見通しが立たない場合には、「解体」という選択を取ることになります。とくに公共建築物は維持改修の負担が大きいため、自治体がやむなく解体を選択するケースが散見されます。
しかし、いざ解体が決定すると、建築の専門家や歴史家、そしてその建築物を嗜好する方をはじめとする”建築に素養のある部外者”から、解体に反対する声が上がることは少なくありません。
そして、建築専門家の声の中には、実際にその建築物を利用してきた地域の住民を見下すような、無責任で傲慢な意見もあります。
まさにそうなんだよね。
建築って威張りすぎです。かっこつけていて恥ずかしい。