建設コンサルタントに入社して驚いたこと
建設コンサルタントへの入社を検討している方や、建設コンサルタントへ入社したばかりで右も左も分からず困っている方など、色々な状況の方がいると思います。
今回は、筆者が新卒で建設コンサルタントに入社し、入社1~2年目の新人時代に驚いたこと・感じたことを紹介したいと思います。何か皆さんの参考になれば幸いです。
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入社直後から責任ある仕事を任せてもらえる
最初に驚いたことは、初っ端から責任ある仕事を任せてもらえるということです。
入社して3日目、初めて任せてもらった仕事は、設計成果品のチェックでした。計算書に記された数式と答えに間違いがないかを電卓を使って確認し、間違っていたら正しい計算式と答えを記入していく作業です。
私がチェックを依頼された計算書は、大規模な公共構造物の設計成果の一つだったため、私がチェックミスをした場合、工事に大きな影響を及ぼしてしまうことになります。小心者の私は、「もし間違っていたら賠償しないといけない…」と怯えながら作業を進めていました(笑)。
会社によって教育方針や育成方針は異なるので、私の経験はあくまで一例にすぎませんが、入社前までは、まずは座学である程度の基礎知識を教えてもらえるものだと思っていました。しかし、私が入社した会社ではそういった研修は一切なく、すぐに実践からのスタートでした。
給料をもらっている分、責任をもって仕事をするのは当たり前ですし、周囲は任せても問題ないと考え、新人に仕事を任せてくれるのだと思います。
荷が重いと感じる仕事だったとしても、責任をもってやり遂げることで、猛スピードで成⾧できるということです。私自身、入社3日目にして自分には荷が重いと感じる仕事を経験できたことで、自信をつけることができました。
致命傷だと思っていた「設計ミス」は意外と多い
建設コンサルタントは、主に公共構造物に関する調査・設計、自治体の計画を策定する業務などを行う、国民の生活に大きく影響する仕事です。
そのため、入社した当時は“ミスは絶対にあり得ない”と思っていましたが、入社後すぐに、建設コンサルタントの成果品のミス事例がとても多いことを知りました。エラー防止のセミナーが頻繁に行われており、建設業界誌等でも特集されていたからです。
実際、私が担当した業務でもミスが発生し、対応に奔走したことが何度もありました。ミスが頻発する原因は複数考えられますが、建設コンサルタントの仕事が高度な専門技術を要する点、⾧期間かけて進める業務が多く作業が多岐にわたる点、関わる人が多くなる点などが考えられます。
とはいえ、人間は必ずミスをする生き物であるため、デジタル技術を駆使して、人間の作業を極力減らしていくことがミス防止の一番の近道だと思います。
少しずつ働きやすい業界に変わってきている
入社する際、「建設コンサルタントで働くからには徹夜上等!!」と意気込んで会社に入ったわけですが、入社直後の歓迎会で「徹夜はしてはいけない」と言われ、拍子抜けした覚えがあります(笑)。
実際に働いている間も、働き方がかなり改善されてきていることを実感していました。例えば、入社直後は年間の平均残業時間が50時間程度でしたが、入社5年目の頃には30時間程度に減ったり、繁忙期に有給取得を推奨する取り組みが行われたりと、様々な働き方の改善策が実施されていました。
昨今では、私が所属していた会社だけでなく、建設業界全体の働き方が少しずつ改善されてきているように感じます。
また、建設DXの推進により、さらに働きやすい環境が築かれつつあります。3Kと言われていた建設業界が、「給与が適正、休暇を取れる、希望が持てる」の新3Kに生まれ変わる時代も近いのではないでしょうか。