32歳、一級土木施工管理技士の年収と生活水準

32歳、一級土木施工管理技士の年収と生活水準を大暴露【ノンフィクション】

現役現場監督の年収をぶっちゃける

建設業界の人間ならば、一度はこう疑問に思ったことはないだろうか。

現場監督は本当に年収が高いのか?と。

人様の給料なんて気軽に聞けないし、同年代の同業種がいくら稼いでいるのか、自分は周りと比べてどうなのか?なんて聞きたくてもなかなか聞けない。

だが、実際、気になっている人はこの世の中に山ほどいるだろう。そこで今回は、何の参考にもならないかもしれないが、「へ~こんな感じなんだ~」とコンテンツとして楽しんでもらえればと思い、私自身の給料を公開することにした

スペックは「普通の施工管理者」

まずは、年収を公開する前に軽く自己紹介を挟んでおこう。そのほうが給料公開をした時、このレベルの人間だからこれくらいもらっているという判断がしやすいと思ったからだ。

私は今年で32歳になる。これまでの転職回数は4回で、この年齢で転職4回は多いほうだなと自分でも感じている。建設業界内での転職は今回が2回目で、今年で入社3年目、地元ではそこそこの地場コンだ。

会社での役職はないが、資格は一級土木施工管理技士を持っている。一応、現場所長として現場を請け負っている。”一応”と言ったのは、私がまだあまり自信を持って現場を回すことができていないからだ。

簡単ではあるが、これが私のスペックだ。読んでわかる通り、私はどこにでもいるような「普通の施工管理者」である。

32歳、役職なし、一級土木施工管理技士の年収

単刀直入に言う。私の年収は550万円だ。この数字は安いと思うか、高いと思うかは人それぞれだと思うし、私自身も正直よくわからない。

業務量の割には「うーん」と思うこともあれば、実際に今の自分のスキルを考えると、これだけ出してもらえているのは良心的なのかな?と思ったりもする。

私の会社はみなし残業制度なので、給料はほぼ固定だが、現場で表彰されれば金一封がもらえるので、それをモチベーションに日々頑張っている。

[PR] 転職に成功する施工管理技士と失敗する施工管理技士

正直お金に困ってる?困ってない?

年収550万円は決して高い数字ではない。じゃあ生活に困っているか?というと、全くそんなこともない。

現場が稼働している時はほとんど土曜日や祭日はないので、遊んだりできる日がそもそも少なく、出費が少ないのも理由だろう。この業界は飲みが多いと思っている人もいると思うが、飲み会の頻度も徐々に減ってきているので、お金をあまり使わなくなった。

人によってはゴルフなど付き合いでお金が飛んでいくことはあるだろうが、私はゴルフもしないので、そういった出費もない。550万円という給料に満足しているわけではないが、普通に生活していくぶんには全く困っていない

施工管理はこれからも続けていけるか

転職回数が4回もある私だが、今は他業界への転職はあまり考えていない。もし誰かに「施工管理はこれからも続けていけるか?」と質問されたら、私は余裕で「YES!」と答えるだろう。

理由は、キャリアを積めば、まだまだ収入を上げられるという確信があるからだ。しかし、今のスキルのままではこの先通用しなくなるという危機感も持っている。

ICT施工の波が来ている中で、ICT技術を活用できる人材でなければ、今後、自分の存在価値を高めていくのは難しいだろう。逆に、ICTの技術を習得できれば、収入も上げられる自信は大いにある。

――32歳、現役現場監督である私の年収や生活水準はざっとこんな感じだ。

今、施工管理で自分の給料に満足できていない人や、この業界に疑問を持っている人にとっては、私みたいな何の変哲もない人間の給与公開でも、少しは何かしらの指標になったのではないだろうか。

私と比較して、皆さんの給与はどうだっただろうか?給与以外に「これってどうなの?」という質問があれば、ぜひコメント欄で教えてほしい。微力ながら、これからも建設業界のリアルな声を現場から届けていきたいと思っている。

施工管理技士の平均年収を年齢や資格で比較【PR】

この記事のコメントを見る

この記事をSNSでシェア

こちらも合わせてどうぞ!
「自分の仕事に感動できるか」が、土木技術者の分かれ道
某ゼネコンで土木施工管理技士として奮闘中。前時代的な建設業界の風潮に辟易し、自分のキャリアプランを見直したい今日この頃。
モバイルバージョンを終了