リモート施工管理

リモートで施工管理に挑戦!できる?できない?

リモートで施工管理は不可能?

コロナの影響でリモートワークが推奨されるようになった昨今。IT企業などを中心に、リモートワークは新しい働き方として定着しつつある。

建設業界でもリモートワークを導入しようとする動きはあるが、業務の性質上、どうやって施工管理をリモートで行えばよいのか具体的に分からず、そもそも不可能だと思っている人たちがほとんどではないだろうか。私もその一人だった。

しかし最近、リモートワークに挑戦ということで実際に会社で取り組んでみた結果、なんとリモートで施工管理ができてしまった(笑)。

もしかしたら、すでにリモートで施工管理をやっている人はたくさんいるのかもしれないが、自分でもリモートで施工管理ができたというのは、個人的には割と大きな収穫だった。

不可能だと思い込んでいた私が、どうやってリモート施工管理を成功させたのか?その体験談をお話ししよう。

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工事情報の共有方法を徹底的に考える

リモート施工管理を行ううえで、徹底的に考える必要があるのが「工事情報の共有方法」だ。

私の場合は、公共工事の土木だということを前提に話を聞いてほしいのだが、土木の場合、建築ほど人員が多い工事ではないため、建築工事と比べて情報の共有は比較的難しくないと感じている。

それでも情報の共有方法をトコトン考えようと思った理由は、質問される回数を減らさなければリモートにしている意味がないから。リモートで情報共有をして、現場の行き来等の時間を削減することで他の業務に時間を割ける、という狙いがあるにも関わらず、質問の対応にばかり追われていては無意味だと思ったからだ。

そこで、まず職人や関係者に対して工事の情報を記載した資料をPDF化して、スマートフォンで共有できるようにした。工事の概要、図面情報、位置図等の必要な情報は資料に全て取り込んだ。また、共有クラウドサービスを利用し、工程の変更や図面の設計変更等の更新されていく情報は、日付ごとにフォルダ化して共有するようにした。

立会や現場からの質問はTV電話を活用

私が思うに、TV電話は「リモート施工管理の救世主」だと言っても過言ではない!

TV電話の活用は、すでに大手では当たり前のように行われているが、意外と中小企業はTV電話を利用していない場合が多い。

実際にやってみると、効率の良さに驚くわけである。百聞は一見にしかずで、現場で職人が言っていることが音声通話だけでは分からなかったことが、TV電話を使って見せてもらえれば言いたいことがすぐに分かる。画面を共有し、図面をすぐに確認しながら指示が出せるため、回答にかかる時間も大幅に削減できる。

さらに、発注者との立会では、先方がリモート参加で、こちらが現場に出向いて画面上でリモート立会にすることで、予定の調整がしやすくなり、立会待ちの時間も削減される。良いこと尽くしだ!!

リモート施工管理を成功させるコツ

リモート施工管理を成功させるコツは、最初に提出しなければならない大量の書類を、事前に徹底的に終わらせていくことだ。

土木工事の場合、発注者や関係機関に提出する書類を提出すれば一段落し、管理も流れに乗ってくる。そうなる時間を早めに持ってこようとリモートを導入しているので、書類業務が終わらなければ意味がない。リモートで空いた時間はフルで書類作成に充て、生産性を上げる必要がある。

また、現場に出ないと嫌われるという人もいるだろうが、それは勘違いではないだろうか。リモート施工管理は、取り仕切る人間は確かに現場にはいないことになるが、現場に入ってくれている他社員もいるので、現場との連携を無視しているわけではない。

これからは、建設業界でもリモートという働き方がスタンダードになってくるかもしれない。「施工管理をリモートでやるなんて不可能だ」と最初から決めつけてしまうことは、大きな機会損失になり得ることに早く気づいたほうが良いだろう。

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