若手時代にやらかした「土木の失敗談」
今回は、「ぼくがやってしまった失敗5選!!!」というテーマを解説していきます!土木の仕事って、他産業の仕事と比較しても複雑なほうだと思います(;^ω^)
いろいろな工種や工法が入り混じっての仕事ですからね。そんな土木の世界で現場監督業をしてきたぼくですが、若手時代にたくさんの失敗をしてきました(=_=)
そこで今回は、その失敗をとりまとめて「ぼくがやってしまった失敗5選」として解説していきます(笑)。ぼくの失敗を見て聞いて学んでもらって、同じ失敗をしないようにしてもらえればうれしいです!
さっそく解説するテーマですが、下記の5つのテーマにわけて解説していきます。
- ブロック積みがGLまで上がってきたときに、、、
- 生コン車が到着して伝票を見た瞬間、、、
- 協力業者さんが朝礼にいないよ、、、
- 躯体コンクートの出来形を測定していると、、、
- 盛土巻き出し管理の写真を撮影したあとに、、、
なるほど、それも一理ありますね!
でも、ぼくの考えですが、「失敗は成功のもと」なんですよね。失敗から学ぶべきことがいっぱいあるので、それを学んでいってもらえればうれしいですね!!!
ぼくがやってしまった失敗5選!!!
では、5つのテーマにそって順番に解説していきます。
1.ブロック積みがGLまで上がってきたときに、、、
1つ目の解説です。まず結論からですが、「ブロック積み位置がおかしい!」って現場でぼくが気付いたんですよね(=_=)
理由は座標計算を間違えてました、、、でもって、道路幅員が広くなりすぎたので気が付いたってオチになっております、、、
その時のイメージ図がこちらです。
間違えた原因は、座標計算なんですが、もっと技術的な原因は、図面上の「1500」の位置から標高を考慮せずにブロック積を開始してしまったことなんです。
つまり、根本の原因は「自分の頭の中で三次元データをイメージできていなかった」ことになりますね。イメージできていないので、ブロック積がある程度まで完成してこないと間違いが自分でもわからないというわけです。
三次元ってめっちゃ重要やなぁ~ってことですね(=_=)
そのブロックは一旦、全部つぶしてやり直しになりました。いや~、めっちゃ怒られました。ぼくが2~3年目のときでしたが、かなり怒られました(苦笑い)。
なので、めっちゃ覚えていますし、経験にもなっています。みなさんは絶対しないでくださいね!(笑)
2.生コン車が到着して伝票を見た瞬間、、、
結論から言うと、伝票を見た瞬間「配合を間違えた!」と気付きました。
生コン車が到着する時って「受け入れ検査」をすると思うのですが、その作業のため一輪車を使って供試体をとっていたときに、ふと思ったんです。
『あれ?なんか粗骨材がでかくない?』と。
そこで、つい今しがたサインした伝票を見ると、【×】配合:24 – 12 – 40 BBと書いてあります。ぼくが注文していたつもりの配合は、【○】配合:24 – 12 – 20 BBです。
完全にやってもうた瞬間でした(=_=)
幸いというかなんというか、その生コン車1台分(4m3)だけの打設だったので被害はそれだけですみました。が、上司、先輩からめちゃくちゃ怒られたことは言うまでもありません( ;∀;)
この話は、ぼくが3年目から5年目のときの話なんで、25年ほど前になりますなぁ~。その後の対策として、生コンを予約する際、先輩または同僚に配合・数量の書いた紙をみせて、OKをもらってから予約するようにしました!
3.協力業者さんが朝礼にいないよ、、、
ある日、朝礼に出ると、いるはずの大工さんがいない!!!ってことに気がついたんです。
理由は後から判明するんですが、現場に入場する前日に、ぼくが確認の連絡をしていなかったことが原因でした、、、
この話もぼくが3~5年目のときです。少し背景をお話すると、そんな大きな現場でもなかったので、職人の入れ分かり、段取り替えが多い現場だったんですね。
前日までに鉄筋組立~配筋検査まで完了し、次の日から大工さんにて型枠建込の段取りという工程でした。大工さんとは1週間前に週間工程表及び月間工程表をFAXして、TELにて打合せが済んでいたので、ぼくは安心しきっていたのだと思います(反省)。
そして当日。さぁ!今日からは型枠やね!と思っていたのですが、朝礼に大工さんの姿はない!!!!もちろん速攻でTEL!!!!!
ですが、当時はまだ携帯電話が完全に普及していない時代です。連絡がつくはずもなく、その日は終了、、、、今考えただけでも震えます(笑)。
のちに判明したことですが、大工さん曰く「ジョウくんから電話がなかったので、まだ行かなくてよいと思っていた」とのことでした。みなさんは必ず前日に連絡しましょう、、、、
現代の人はそう思うでしょうね、、、でもいまから25年ほど前は、現在のように全員が携帯を持っていませんでした。携帯を持っていると、「お前儲かってるな~」とからかわれたもんです(=_=)
ということで、こまめな連絡&コミュニケーションはめっちゃ大事というお話でした!
4.躯体コンクートの出来形を測定していると、、、
次に4つ目を解説します。結論からですが、「出来形の幅が足らないことに気が付いた」です。理由は、ぼくが職人さんへ図面寸法をきちんと伝えていなかったから、、、
ここも少し背景をお話すると、民間工事で躯体高さが1mほどの重力式擁壁を施工する内容で、床付けに勾配、天端も勾配がついていたって状況です。重力式擁壁なので、背面に勾配がついており、大工さんも型枠を組みにくそうにしていました。
コンクリート打設完了し、型枠も解体し、出来形を測ってみると、天端幅が足りない!!!
原因は、床付け部の勾配をぼくが甘く考えていて、均しコンクリートから天端までの斜長を大工さんに伝えていなかったので、大工さんが想定する天端位置にずれが生じてしまったわけです。
結果、「ずれ」が上に生じたので、天端幅が狭くなった構図になっています。このときの対策は、複雑な構造物は職人さんと落ち着いて打合せしようということになりました(=_=)
おっしゃる通りですm(__)m
このときの結末は、ブロック積と同じように撤去してやり直しになりました。めっちゃ反省しましたね。小さい構造物とはいえ、躯体コンクートができてからの撤去はかなり凹みました(=_=)
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5.盛土巻き出し管理の写真を撮影したあとに、、、
最後の失敗について解説します。結論からですが、「巻き出し厚を間違えて写真を撮影した、、、」って内容です。ん~我ながら結構ポンコツですね(´ω`*)
その理由は、こうです。道路土工においては、
- 路体盛土は一層の仕上がり厚を30cm以下
- 路床盛土は一層の仕上がり厚を20cm以下
となっていますが、ぼくは「路床仕上がり天まで厚み30cmで転圧してしまった」ってわけです。しかも、この間違いが判明したのは後日なんですよね、、、
この間違いをしたのも20年以上前。当時はまだデジタルカメラではなく、フィルムカメラで撮影していました。
夕方に現場事務所に戻ってカメラからフィルムを出して、次の日の午前中に写真屋さんがフィルムを引き取りにきて、その翌日の午前中に仕上がった写真を配達してくれるという流れです。つまり、間違いから2日経過しないと写真を確認できない時代だったんですよ( ;∀;)
で、当時の現場所長が、ぼくがいない時間に現場事務所で写真を何気にパラパラと見ている時に気が付いたようで、2日目の昼に「これ巻き出し厚を間違えてるで」と指摘されたって経緯です。
幸い、その測点はそのままだったので、路床部分を再度掘削しやり直しになりました( ;∀;)この話の原因と対策はこうです。
- 原因 : 単純に勉強不足
- 対策 : 施工管理基準と施工計画書を熟読して把握する
冗談っぽいけど、全部本当の失敗談です
今回も長文になってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございますm(__)m
土木の仕事って複雑な仕事やねということで、ぼくの現場での失敗をいろいろお話してきました。半分冗談やろみたいな内容もありましたが、すべてガチ中のガチです、、、、
みなさんは、ぼくと同じ失敗をしないように、準備と勉強を怠らずに頑張ってみてください!!!こうして振り返ってみると、自分も結構ポンコツやなと思いました(笑)。
では、また次回のブログでお会いしましょう!
※この記事は、『ジョウ所長のblog』の記事を再編集したものです。
僕のやってしまった失敗5選!!!【若手や入職したばかりの人へ!】【土木工事での失敗!!!】 / YouTube(ジョウ所長の土木技術者サポートチャンネル)
失敗よりも成功した方法を解説したほうが勉強になるのでは?