皆さんの周りには、現場でいっつも怒られている人間はいないだろうか。建設業では日常茶飯事で、見慣れた光景かもしれない。
理不尽に怒る人間が多いことも事実だが、現場で毎日怒られている人間には共通点があることを私は発見した。いつも怒られる人は、他の人と何が違うのだろうか。
挨拶をしない
挨拶は社会人の基本中の基本だ。小学生でも分かるこんな当たり前のことが、意外とできない大人が多い。
朝現場に来て、挨拶をしないだけでも相当やばいと思うが、もっとやばいと思うのは、挨拶をされても返事をしない奴だ。そりゃあ怒られるのも無理はない。
現場でも朝からずっと怒られている奴は、高確率で挨拶ができない人間が多い。建設現場じゃなくても、挨拶をしない奴は怒られるだろう。
指示待ち人間
よく現場で、「突っ立ってないで手伝え」と怒られている人を見かけないだろうか。別にサボっているわけではないのだろうが、誰かからの指示を待つだけで、自発的な行動ができない人間に多い。
指示待ち人間は、建設現場で非常に嫌われる。現場の状況を把握して、積極的に動いたり、できることは山ほどある。にもかかわらず、自ら行動することができなければ、当然、厳しい親方からは罵声が飛んでくることもあるだろう。
掃除ができない
怒られる人間は掃除もできない。現場で汚れているところがあっても清掃をしない、むしろ気づいているのかいないのかすら分からない。
現場や事務所内だけでなく、腰袋といった身の回りの整理ができない人間は、仕事でも失敗をする確率が高いように思う。整理整頓は習慣づけることで改善するしかない。
成長につながることもあるので、怒られることは悪いことではない。ただ”人として”の部分で怒られているのは、わけが違う。掃除も立派な仕事だと肝に銘じよう。
謝れない
皆さんの周りには、現場で失敗をしたときの第一声が「でも…」からはじまる人間はいないだろうか。言い訳が先にきて謝れない・謝らない人が多い。
「謝らない若者が多い」なんて話をよく聞くが、ベテラン層にも意外と多い。年齢を重ねるごとにプライドが邪魔をして、自分の失敗だと認めたくなくなるのだろう。
失敗をしたら真っ先に謝罪ができるというのも能力の一つだと私は思う。
同じ失敗を何度も繰り返す
失敗は誰にでもある。全く失敗をしない人なんていないだろう。重要なのは、その後の行動だ。なぜ失敗したのか原因を分析できるかどうかで、その後の行動や成長度合いが変わってくる。
いつも怒られる人間は、この原因分析が圧倒的に不足している。失敗の原因を分析せず、同じ失敗を繰り返す。同じ指示を何度受けても、理解しようとしていないので、いつまでたっても改善されない。
失敗の原因は人それぞれ違う。人からの助言も聞きつつ、自分の解決策を見つけることが大切だ。人によって対処法も様々で、向き不向きがある。
レベルの高さを読み間違えるのなら、対処法で口で繰り返すという人もいれば、一度レンズから目を離して2回見て確認する人もいる。自分が間違えない方法を自分で見出すことが重要だ。
――現場で怒られる人間のほとんどが、当たり前のことができない場合が多い。よく耳を澄まして聞いていると、難しいことで怒られている人間はほとんどいないように思う。
当たり前のことを、当たり前にやる。社会人たるもの、結局これが大切だ。