信じられない「建築現場の実態」
先日、千葉で建築関係の仕事をしている業者の方と話す機会がありました。
そこでは、私たち公共事業者には考えられないことが起きていました(笑)。
我々法面屋や土木屋、その他の公共事業者はだいたい同じですが、工種のキリがついたら帰りますよね?(このキリというのは、それ以上やると残業になったり途中で止めれなくなる作業の区切りのことです)
キリがついたら片付けて帰るのが普通だと思います。しかし、建築現場の場合、定時が8時から17時と決まっている場合、帰ってはいけないそうです!
まぁ現場(元請)にもよるとは思いますが、途中で帰ると定時時間までいなかったとクレームの電話が会社に入ったり、減額とかあるらしいです!!!
例え、やることが一切なくてもいなければならないってことらしく、よっぽどの用がなければ帰るのはダメで、帰る時は現場の所長に確認を取らなければ帰れないということだそうです。
掃除も終わってすることがなければ、タバコを吸って時間が来るまで待てるって。ホント時間の無駄ってこのこと(笑)。
建築の中堅ゼネコン所長に多い傾向
だいたい、そのような会社の所長は「俺らがお前の所に仕事やってんだぞ!?」って言うことが普通にあるそうで、暴言なんて当たり前。所長が暴言吐くから、その部下(30歳前後の監督)も暴言バンバン言うそうです。
職人も人間ですが、さすがに大人なのでブチ切れることはなくとも、スーッとフェイドアウトしたいけどそれも大人げないので、その会社に話をして改善を求めたりするそうです。メチャ大人の対応。多少はブツカルこともあるそうですが(笑)。
そのゼネコン名(2社)も聞きましたが、よく聞く支店業者で1000億~3000億くらいの中堅ゼネコンは比較的そういう所長が多いと。
今のスーパーゼネコンは凄く教育されていて、紳士的に対応してくれるようですが、建築中堅ゼネコンはとてつもなく酷いそうです。
請負で行っているにもかかわらず、定時に帰れと言われても困りますよね?次の日の段取りや他の現場の段取りがありますよね。しかも、キリが良いところで終わっているのでそれ以上やると残業になり、残業になると言うと「残業はするな」ってなるわけで(笑)。
請負契約の中に何かの都合で「拘束する時間が定められている」のであれば分からないでもないですが、一般的に考えて、工事請負で時間指定なんかありませんからね。いなければならないって…。
我々の場合、JR系の現場だと「線路を歩く場合の時間指定」などがあるので、不用意に行ったり来たりはできない場合はありますけどね。
普通のビル内でってなかなかツラい?(なんか腹立つ)所ですよね(笑)。
仕事がデキナイ人ほど暴言を吐く
施工会社って昔からですが、元請会社につくというよりは、その監督につくイメージです。そりゃ最後は元請会社なんですが、現場側は自分の好きな監督と一緒に仕事がしたいんです。
「あんたが言うならやるよ!」っていうくらい世話になってる監督のためならやりたいんです。そんな監督は我々、施工会社をぞんざいな扱いはしないんですよね。ホント丁寧な方が多いです!!
そもそも、暴言を吐くような監督は仕事がデキナイって思っています。だからイラついて暴言を吐いたり、人の責任にしたりと、そのレベルの管理者というわけです。
最近では、現場でそのような問題が起きると、その会社の工事部長や役員などが施工会社に対し謝罪などの火消しに行くそうです。会社も大変ですよね。そういった人でもいないと受注できないし、いてもイロイロと評価下げてくれるので。
そう思うと、我々の元請は非常に穏やかな人多くないですか?土木系の人は穏やかなのかなーって思うくらい、良い人が多い気がします。
まぁ工期もしっかりあるし(ない場合もありますが)、心の余裕からくるのでしょうか。と言っても、やはり公共工事のゼネコンに行くと「・・・」って人もいますけどね(笑)。
一長一短な部分もありますが、仕事は助け合いです。助け合って、お互いをリスペクトしながら、安全に施工していきたいですね。
これから施工管理していく方は、特に覚えておいて欲しいのですが、現場では常に冷静沈着にことを考え、トラブルで動揺しても一旦考える!今どうすれば良いかを一旦止まって、考えて、発言し行動していきましょう!
※この記事は、『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。