こんなやつに出会ったことない?腹が立った建設現場の人間たち

こんなやつに出会ったことない?腹が立った建設現場の人間たち

長年施工管理をしていると、いろんな人に出会う。良い出会いもあれば、もちろん最悪な出会いもある。

それぞれの価値観があって当然なのだが、今回は私が出会った中で、どうしようもなく腹が立った人たちを、少し面白おかしく話していけたらと思う。

髪型を最優先するやつ

年齢が若く、オシャレを気にする年頃なのもわかるが、限度を超えてくるやつがいた。

毎日ヘルメットを被って作業するわけだが、この若造は、20分に1回はヘルメットを取り、自分の姿が見える場所まで移動し、髪型を整えていた。それも、どんなに現場が忙しかったり、急いでいる時もだ。

極めつきは、朝礼のラジオ体操中、動作が終わるたび、現場ハウスのガラスに映った自分を見ながら、いちいち髪型を整えていたことだ。

ここまでされると少し面白くもなってくるが、男なら前髪よりももっと仕事に集中しろよ!と腹が立ったことを覚えている。

完全傍観者になるやつ

私の後輩で、頼んだ仕事以外は一切やらないやつがいた。

例えば、工事看板を設置するから写真を撮ってくれと言うと、工事看板を設置する間は全く手伝わず、「僕の仕事は写真撮影ですよね?早く看板つけてくれます?」といった態度で傍観しているのだ。

役割分担は大事だが、はっきりと仕事を線引きされるとキツイ。周りを見て、助けを必要としている人がいたら、自ら率先して手伝ったりしてほしいものだ。

平気で他人を売るやつ

後輩に責任転嫁するような、平気で他人を売る現場所長級の人間は意外と多い。私は何度もそんな状況を目の当たりにしてきた。

一番タチが悪いのは、その後輩自身も責任転嫁されたことすら知らないというパターンだ。実際、現場でこんなことがあった。

現場所長が構造物の墨出しを非常に細かく指示し、後輩はその通りに墨出しを行った。

生コン打設当日、墨出しの位置が10cm違っていることを職人が気づき、現場所長に指摘すると、あろうことか、その所長は「アイツ(後輩)が間違えやがった」と職人たちの前で平気で責任転嫁したのだ。

墨出しを行った後輩はというと、供試体の試験を行うために現場を離れていた。知らない間に、上司にミスをなすりつけられたということだ。最低な所長だ。

【PR】忙しい施工管理者がキレイに退職するための辞め方

勝手にチラシを捨てるやつ

これも実際にあったのだが、土木工事では、よく工事挨拶としてチラシのポスティングを行う。

ある日、後輩にチラシ配りを頼んだことがあった。枚数にして約2000枚。1日で終われば良いほうだと思っていたのだが、まさかの半日で後輩が帰ってきた。

配り終えたのか確認すると、「ポスティングは問題なく済んだ」と返事が返ってきた。あまりにも早すぎると感じたので少し疑ったが、頑張ってポスティングをしてくれたのかなと自分を納得させることにした。

帰り際、ゴミ箱のゴミを現場の廃棄用ゴミ箱に捨てようとしたところ、底のほうに見覚えのある紙がチラッと見えた。「まさか…!?」と思い、引っ張り出してみると、そこには1000枚くらいのチラシが捨てられていた。

配ったと嘘をついて、半分くらいのチラシを廃棄用ゴミ箱に捨てていたのだ。その時は、怒りのあまり少し震えた。

――このように、本気で腹が立った経験は山ほどある。建設業界で働いている人であれば、1つくらいは体験したことがある(共感できる)内容があったのではないだろうか。

この記事のコメントを見る

この記事をSNSでシェア

こちらも合わせてどうぞ!
20代後半のオタク系男性が、ゼネコン現場事務所にやってきた
「女性専用トイレ」を使う建設現場の男たち。女性現場監督の衝撃証言
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
非公開: 頑固は罪!頭の固い建設業界の人間たち
某ゼネコンで土木施工管理技士として奮闘中。前時代的な建設業界の風潮に辟易し、自分のキャリアプランを見直したい今日この頃。
モバイルバージョンを終了