事故を未然に防いでいるのは敏感な現場監督?
皆さんは敏感ですか?鈍感ですか?
現場監督はどっちがイイと思いますか?
私的にはですが、現場監督のような管理者は「敏感」なほうがよいと思います。
敏感な方はイロイロな周囲の情報を早い段階でキャッチすることができるので、実は、知らないところで重大事故なども未然に防いでいるのではないかと考えます。
「んなアホな~」って思われるかも知れませんが、事故が起きていないって、きっとそういうことではないでしょうか。
事故が起きていないことは、起きていないとしか表現できません。どういった要因で事故が起きていないかって、フワッとしていて分かりにくいですよね。
でもたまたま?ってことはないんですよ。その監督が何かに気付いて、何かをやっているからこそ、何も起きていないんです。無意識に、事故が起きそうな瞬間に声を掛けただけで事故が防げている可能性もあるということです。
敏感に現場の空気を感じ取るためには
起きたことは検証できますが、事故が起きていないのであれば検証できません。でも、事故は起きないほうがイイですもんね!敏感な監督はそれを読めるのでは?って思っています。
敏感だからこそ情報量が多いんです!実際、デキる現場監督は敏感な方が多いと思います。そのぶん、細かい部分もありますけどね(笑)。
やはり、不安全を未然に防ぐには、敏感に現場のその日の空気を感じ取れるようになれると良いですよね。じゃあ、それをするにはどうするか?
意外と簡単にできて、慣れれば気にすることなくやれる方法があります。
それは、現場の朝一(昼も仕事の終わり)の状況を見て、その日一緒に働く職人を見て、声を掛ける。そして、疑うんです(笑)。
人って毎日同じだと疑問を感じなくなるんです。実は毎日違うのに、毎日同じだと思ってしまうんです。毎日同じってことを疑うことで、もしかしたら何かを感じ取れるかも知れません。
- この人、昨日より元気ないな?
- このロープは昨日と同じか?外されてないか?
- 手すりのクランプ外れてない?
- ワイヤー切れてない?点検色ある?
毎日の仕事を疑いながら仕事をすると、情報がビンビン入ってきます!そして、それに順位を付けて指示していくことで未然に何かを防げたり、先手先手で仕事を進めたりできます。
文字やデータだけが情報ではありません。体で、皮膚で、感じる情報も現場では非常に大事です。山が崩れる瞬間に逃げれる人ってきっとそういう人です。
嫁さんの怒りを感じられるのもそういうことです。立派な危機管理能力です(笑)。今日からアンテナビンビンで行きましょう!
※この記事は、『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。