現場監督の昼メシの流儀

現場監督の昼メシの流儀。「ただ食べることだけが昼メシの時間ではない」

現場での安らぎのひととき、昼休憩。忙しく過ぎる現場にあって、昼休憩だけが時間を忘れさせてくれる。

そして、なんといっても1日の数少ない楽しみの一つが昼メシだ。

だが、この昼メシの時間をいかに過ごすかで、現場がうまく回るかが変わってくる。

昼メシはスピード勝負

現場監督にとって、昼以降の作業はとくに詰まっている。段取りを考える人、職長たちと打ち合わせを行う人、昼寝をする人・・・過ごし方は人によって様々だが、昼メシ後の時間はかなり重要だ。実際に割ける昼メシの時間は30分程度だろう。そんな貴重な時間で、外に食べに出て、そのうえ注文してから10分も20分も待っているのではもったいない。

すぐに食事が提供される店を探したいが、もし近くにないのであれば、フードデリバリーを使いたい。事前に12時に現場に届けてもらうように注文しておけば、外食して事務所に戻ってくる手間もなくすことができる。コロナで普及したフードデリバリーサービスは、現代の建設業界を支えている強力な味方だ。

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職人や若手と昼メシを食え

昼メシは、コミュニケーションツールでもある。私は職人の方々が外食をするときには、なるべくついていくようにしている。どうしても現場では職人の方の人間性まで知ることは難しい。仕事の話ばかりになってしまうからだ。しかし、現場でのコミュニケーションがとくに大事な現場監督は、そこで働いている人のパーソナリティを理解することも大切な仕事だ。

そして、単に腹を満たすだけではなく、せめて一か月に一度くらいは、後輩たちとも昼メシを共にする時間をつくりたい。若い人材の意見は実に新鮮だ。今どんなことを思いながら働いているのか、現場に改善点はないか、思いがけない相談を受けることもある。日ごろからうまくコミュニケーションが取れていれば、現場の雰囲気は良くなるし、若手の定着にもつながるはずだ。(さすがに毎日誘っていると、鬱陶しいと思われるかもしれないが)

昼メシは、現場1日の流れの中で非常に大切な時間だ。ただ食べることだけが昼メシの時間ではない。有限な1日の貴重な時間を大事に使いたいものだ。

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