土木施工管理技士の私がやらかした失敗談「勝手にバックホウに乗って、○○を破裂させた」

施工管理という仕事は責任が重い。これは工事が進むたび、何度経験していても感じることだ。現場での立場が上がれば上がるほど、失敗をした時の重圧は計り知れない。

日々失敗をしないようにと心掛けているが、人間誰しも当然ミスをする。私もこれまで数多くの失敗をしてきた。その中でも本当にゾッとした失敗を紹介しよう。

境界の補償擁壁の位置を間違えた

その現場は河川工事で、河川内の災害復旧後に官民の境界を擁壁で区切るというものだった。擁壁の前面から1500mmが境界のため、擁壁の位置がズレるなんて失敗は絶対に許されない。

しかし、私はやらかしてしまった。

ミスが発覚したのは、出来形検査で私が擁壁のポイントを座標で拾っている時だった。現場であたった座標と、図面の擁壁の位置がどうやっても合わない。最初は何かの間違いだろうと安易に考えていたのだが、何回確認しても位置が合わない。現場で境界の位置を確認した時に、やっとミスに気付いたのだった。

ミスの原因は、均しコンクリートの墨出しの場所を私が勘違いして出してしまったことにあった。工事も終盤に入っていたのだが、ミスに気づかずに埋め戻しも行ってしまっていたため、職人さんに頭を下げてなんとかやり直してもらった。

その後、現場の雰囲気が悪くなったのは言うまでもない。

生コンを余らせて、高額な残コン代を請求された

私が3年目で少し現場に慣れてきた頃、重力式擁壁の生コン打設で100m3打設予定の日があった。

その日の前日、私はCAD上で数量を確認し、生コン屋に数量の指示をしていたのだが、工事当日の終盤になって残り3台の生コン車を残し、ボリュームが絶対に3車分入らないことに気が付いた。

慌てて生コン工場に電話するも、現場まで距離があったため、すでに出発してしまったと告げられた。結果、10m3近くの生コンを余らせて、かなりの残コン代を請求されることに…。

ミスの原因は、設計が少し変わった箇所があり、そのCAD図面を反映できていなかったこと。そして何より、現場の型枠を計らなかったことがミスに直結した。これも私の苦い思い出である。

勝手にバックホウに乗り、水道管を破裂させた

バックホウの免許だけ持っていた私は当時、重機の操縦がすごく楽しく感じていた時期があった。若気の至りと言っても許されないことだが、職人さんがいない日に勝手に重機に乗り、掘削を進めてしまったことがあった。

埋設物で水道があることはあらかじめ分かっていたのだが、普段バックホウに乗らない私は、案の定操作を誤り、水道管を破裂させてしまったのだ。

ミスの原因は言うまでもない。勝手に重機に乗ったこと、そして操作を誤ったことだ。こういった身勝手な行動が重大なミスにつながることを再認識した瞬間だった。

――他にも数え切れないほどミスを繰り返してきたが、失敗することで経験や知識が増える。萎縮していても何も始まらない。若いうちは失敗を恐れずに、色んなことに挑戦してほしいと強く思う。

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