本記事は『リノベノシゴト』とのパートナーシップにもとづく転載記事であり、リノべる株式会社の許諾を得て掲載しています。
「うるさいから工事止めて!」
Aさんの担当するリノベーション工事の着工後に、工事中の物件に住む近隣さんより電話でした。
「うるさいから工事止めて…!」
この日は、着工後すぐのコンクリートブロック解体工事が現場では動いている日でした。工事に隣接する住居の近隣さんではなく、3フロア下の住人でした。そのため、Aさんは直接工事に関する案内を行っていない住人さんでした。
Aさんは取り急ぎ現場へ連絡し、工事を一時中断させました。とはいえ、このまま現場を止めてしまっては工程に影響を及ぼしてしまう状況に陥ります。
どうやってリカバーするか
いろいろな原因で起こってしまう騒音問題。これらの対応は、隣接するマンションリノベーション経験者であれば、経験された方も多いのでは?
実際、Aさんも経験は1回ではないようです。ではどんな対応が必要なのでしょうか?
- まずは工事を止める
- 経験のある上司に相談し、対応方法を設計
- 2で設計した方法を現場の親方と対応方法について協議
- 近隣へ謝罪、対応策を提案
- 対応策実行
前述の通り、このまま工事を止めてはいられませんので、まずは工事を開始する方法を検討し、近隣さんに納得いただける形を整えて提案することが必要です。
具体的にはこんな流れでした。
まず、Aさんは対応策を上長に確認しました。近隣さんへの提案としては、工事の大きな音のなる作業の時間を限定し、その時間帯だけ大きな振動や音のなる作業をさせていただくこととしました。
確認後、謝罪を含め工事の流れを説明しに近隣さんを直接訪問。近隣さんは年配の方で、基本的に在宅している方とのことで、大きな音の出る時間を明確にすることで、その時間は外出いただくなどの協力を得られ、工事を何とか進めることができました。
――このように、解体工事は大きな音と振動が伴うため、近隣住人以外からもクレームが来ることもしばしばあります。
特にコンクリートブロックの解体は、家の目の前で道路工事でもやられているのでは…?というくらい大きな音と振動が発生してびっくりされます。あまり大規模なリノベーション工事を経験していないマンションですと、その驚きは尋常じゃありません。
まだまだリノベーションの選択肢はメジャーではありませんので、しっかりその意識で近隣さんへの説明に抜かりのないようにするのが、クレームの回避に繋がるかと思います。