施工管理という仕事は責任が重い。これは工事が進むたび、何度経験していても感じることだ。現場での立場が上がれば上がるほど、失敗をした時の重圧は計り知れない。
日々失敗をしないようにと心掛けているが、人間誰しも当然ミスをする。私もこれまで数多くの失敗をしてきた。その中でも本当にゾッとした失敗を紹介しよう。
境界の補償擁壁の位置を間違えた
その現場は河川工事で、河川内の災害復旧後に官民の境界を擁壁で区切るというものだった。擁壁の前面から1500mmが境界のため、擁壁の位置がズレるなんて失敗は絶対に許されない。
しかし、私はやらかしてしまった。
ミスが発覚したのは、出来形検査で私が擁壁のポイントを座標で拾っている時だった。現場であたった座標と、図面の擁壁の位置がどうやっても合わない。最初は何かの間違いだろうと安易に考えていたのだが、何回確認しても位置が合わない。現場で境界の位置を確認した時に、やっとミスに気付いたのだった。
ミスの原因は、均しコンクリートの墨出しの場所を私が勘違いして出してしまったことにあった。工事も終盤に入っていたのだが、ミスに気づかずに埋め戻しも行ってしまっていたため、職人さんに頭を下げてなんとかやり直してもらった。
その後、現場の雰囲気が悪くなったのは言うまでもない。
良い記事だと思います!
発注者から提出された図面が漫画過ぎて困ることもありますよねw