デキる「けんせつ小町」は女子力も高い?男から見た「イイ女性現場監督」の必須条件

デキる「けんせつ小町」は女子力も高い?男から見たイイ女性現場監督の必須条件

女子力=監督力?男性監督が見た「けんせつ小町の力」

けんせつ小町と呼ばれる土木・建築業の女性たちが増え始めたのは、つい最近のことですが、女性の職人以上に増加が目立つのが、女性現場監督のけんせつ小町たちです。職人のようにただその仕事をやればいいだけではなく、自分よりはるかに年上の職人たちに指示をしなければならない監督業のけんせつ小町たち。彼女たちを現場で見ていると、ある傾向が見えてきました。

それは現場監督のけんせつ小町は、体力や技術ではなく、その人間性や性格によって、監督業という仕事の向き不向きについて大きな差が出てくる、ということです。

実際に現場で働いているけんせつ小町たちの行動を観察し、「現場で生きるけんせつ小町」の必須条件を、私なりに考えてみました。


いつでも笑顔のけんせつ小町

日本の建設現場で働いているのは、基本的に30~50代の男の職人がほとんどです。そんな建設現場では職人が女性と話す機会はあまりありません。

そういった状況の中で、女性のけんせつ小町は現場にいるだけで、空気が和やかになるというか、打ち合わせで厳しい意見のやりとりとなったとしても、すぐに穏やかな空気に戻ります。

下心といった意味合いではなく、どんな場所でも笑顔でいようと努力する、けんせつ小町の健気さに、職人は頑張ろうと思えるのではないでしょうか。けんせつ小町の笑顔には、現場を和やかにする「力」があると思います。

このけんせつ小町の力には、どんな敏腕の男性監督も敵いません。現場の雰囲気が良いと、現場運営も上手く回っていきますので、けんせつ小町の笑顔は、現場監督として大きな武器と言えるでしょう。

うまく男に頼れるけんせつ小町

女性が少ない職場環境に身を置く職人たちは、一見怖く見られがちですが、その一方で、女性に対して「自分たちよりも弱いのだから、守らなければ」という、男らしい気持ちが強い側面もあります。そのため建設現場の男性たちは、一般企業にいる男性よりも、かなり優しいのではないかと私は思っています。若い女性のけんせつ小町に関しては、もはや娘に見えるような年齢の職人も多いので、なおのこと優しいのかもしれません。

そういった男性の心理面もあり、職人に上手く頼ることのできる女性というのは、非常に現場をうまくまわすことができています。「女を使う」というと聞こえは悪いですが、男性が一度で運べるものを、わざわざ女性が2度3度行き来して運ぶことは無駄ではないでしょうか。それであれば、力仕事を職人に頼み、その運ぶ時間で現場をサポートする資料を作って、職人に還元するほうが、はるかに効率的だと思います。

苦手なことも頑張るひたむきさ、というのも大切ですが、それは新人のころの話。ある程度経験を積んだ監督であれば、うまく「男に頼る」ということが、けんせつ小町の覚えるべき、次のテクニックなのかもしれません。


キレイ好きなけんせつ小町

男性だから、女性だから、というと、偏見だ差別だと、なにかと問題になる世の中ですが、やはり女性監督の現場が汚いと、男性以上にだらしないイメージを与えてしまうのは否めません。「女性監督の現場だからキレイだろう」というイメージが強いのです。お客様ありきの商売である以上、お客様の先入観に対して文句を言うことは難しいですので、客観的に見て綺麗な現場や事務所であることは必要でしょう。

事務所や現場が綺麗であることは、見た目として安心感があるというだけではなく、重要な書類をなくすことを防ぎ、現場に関しては安全対策としても重要です。私も決してキレイ好きなほうではないですが、不必要な書類はすぐに捨てたり、顧客情報の詰まった書類は鍵のかかるロッカーに入れたりといった対策はしています。

「けんせつ小町が監督を務めている現場はキレイ」という先入観を裏切らないで、けんせつ小町が監督であることの価値を高めていけば、けんせつ小町を監督に起用したいという声も増えていきそうです。

清楚な身なりのけんせつ小町

けんせつ小町は清楚な身なりであることも大切です。これは私の好みという話ではなく、あくまでも監督業という立場を考えなければいけない、ということです。

職人の中には刺青や色とりどりな髪型をしてる人もいますが、同じ現場にいるとはいえ、あくまで監督業。職人と同化するような現場監督では、お客さんとしても不安です。人は見た目が100%というドラマもありましたが、人間の感覚の中で一番強いのが視覚情報ですので、あながち間違いではありません。

職人に見慣れると少し明るい髪色でもいいような気がするのかもしれませんが、職人の中にいる数少ない女性というのは、それだけでも客観的に見て目立ちます。ただでさえ目立っているのに明るい髪色に濃いメイクなどをしていれば、信用度はガタ落ちでしょう。女性の多い環境であれば問題のないくらいのお洒落でも、周りの環境次第では非常識に見られてしまうということを自覚しなければならないのではないでしょうか。

以上、けんせつ小町に求められる能力を挙げてみました。当たり前のことも含まれていますが、当たり前を当たり前にやるのは建設現場では難しいこともあります。

けんせつ小町たちには、周囲の男性陣をうまく使って、たくましく育ってほしいものです。

GO!GO!けんせつ小町!

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「1日も欠勤しない」70歳現役の1級土木施工管理技士
大学卒業後、改修工事現場にて現場代理人となる。安全と作業効率の両立が永遠の課題。 寒がり暑がりが年々悪化しているため、登山ウェアを作業着に取り入れている。 現場周辺のおいしいお店を見つけては食べに行くのが趣味のひとつだが、揚げ物が最近辛くなってきたことが悩み。
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