現場監督もApple Watchを着ける時代
現場監督にとって、腕時計は必須です。
アナログ式からデジタル式、数千円のものから何十万円とするものまで色々な腕時計がありますが、最近では時計型のウェアラブルデバイス”スマートウォッチ”が流行っています。
私もこの1年間、現場でスマートウォッチを着け続けています。
1年間、現場で使い続けた「Apple Watch」
使っているのは「Apple Watch」。これが、小さなスマホが腕時計になったみたいで、現場でも重宝する場面が多いんです。
工事現場でどう使っているか紹介します。
(※私はAppleのまわし者でも、宣伝でもありません。個人的な感想と紹介です。)
Apple Watchでラジオ体操 カセットデッキいらず
工事現場の1日はラジオ体操から始まります。だけど、朝礼の時に事務所からカセットデッキをガチャガチャ持っていくのは結構手間ですよね。
そんなときは、Apple Watchでラジオ体操を再生すると楽なんです。
ラジオ体操が一番便利かも
音楽を再生するには、別途Bluetoothスピーカーが必要ですが、Amazonなら1,500円位で握りこぶし大の簡易スピーカーを購入できます。
この値段なら、壊れてもそれほど痛手ではありません。
私は、簡易スピーカーを腰袋にぶら下げて、ラジオ体操を行っています。
ラジオ体操用のスピーカー。1年も使っていると、カバーも外れてボロボロ
50人程度のラジオ体操なら、後ろの人にもちゃんと音が届きます。音量も問題なし。
欲を言えば、Apple Watchがマイクになるアプリがあれば、朝礼マイクとしても使えて一石二鳥なんですが、そこまでは対応していません。
わずか3秒で天気を確認
天候に大きく左右される建設現場。現場監督は、いち早く天気を把握することが求められます。
そんなときも「Apple Watch」なら、わずか3秒で天気予報を確認できるんです。
簡単な天気予報は一目でわかります
ただし、気温や晴れか雨か程度の情報しか分かりません。
詳細な予報を知りたければ、スマホやパソコンで見なければなりません。
高い精度で知る必要が無ければ、一瞬で確認することができるので、意外と現場で重宝している機能です。
Apple Watchなら面倒な生コンの計算もできる
建設現場では、常に計算がついて回ります。
たとえば、生コン発注の時には「2.7×3.2×0.15」のような面倒な立米計算をしなければなりません。
Apple Watchなら、こんな面倒な計算もできるんです。
生コンの計算もお手の物
Apple Watchには文字入力用のキーボードが無いので、代わりに音声認識で文字を入力します。
上記の計算式だと、人工知能アプリのSiriを起動して、「にいてんなな かける さんてんにかける れえてんいちごう は?」と話しかけます。すると、「1,296」と見事に計算してくれます。
ただ、実際には電卓で計算したほうが早いし間違いも少ないので、あまり使わない機能です。
電話機能も工事現場では音が聞こえない
またApple Watchは、時計なのに電話も出来るんです。少年時代に憧れた、ロボットアニメの技術がついに現実のものとなり、感動ものです。
ただ、少年時代に夢見た姿と違うのは、着ているものが”ビシッとカッコいい戦闘スーツ”ではなく、”泥まみれの作業服”ということです。
これで電話するのは少し恥ずかしい
しかも、オフィス内で使うならまだしも、近くで丸ノコや重機が動き回っている工事現場。
Apple Watchから出る音はあまり聞き取れないので、ほとんど使っていません。
昼飯代をApple Watchで支払い
今や、ほとんどのコンビニやスーパーでは、電子マネーで買い物ができます。
Apple Watchでも電子マネーで買い物ができます。支払方法は端末でタッチするだけ。財布もカードも、スマホすら取り出す必要がありません。
着の身着のままで買い物ができるので、現場で働く人間にはものすごく楽なんです。
昼飯のコンビニ弁当はもちろん、Apple Watchで精算しています。現金を使うのは、休憩時間に現場の自販機でジュースを買う時ぐらいになりました。
工事現場で使っても壊れない耐久性
色々な機能を説明しましたが、Apple Watchは安くはありません。できれば長く、綺麗に使い続けたいものですが、工事現場で使っていればいつかはボロボロになってしまいます。
私も購入当初は、透明ゴム素材の本体カバーを装着していました。ただ、現場で働いていると、どうしてもカバーと画面の隙間に大量のホコリが入り込んでしまい、画面は見にくくなりますし、タッチ操作にも反応しなくなってしまいました。
こうなると、もはや傷が付くのは諦めて、今では何の保護もせず、真っ裸の状態で使い続けています。
私は職人ではないので、工具をガンガン使いませんが、一般人より明らかに厳しい環境に晒されているのは間違いありません。足場材を移動させたりするのはしょっちゅうです。それでも未だに壊れていないし、思った程キズも付いていません。
建設現場でも十分実用に耐え得るだけの強度もあります。現場で使うからには耐久性は重要なファクターです。
Apple Watchのデメリットは「電池の持ち」と「iPhoneユーザー以外使えない」
ただ、Apple Watchにも大きな弱点があります。それは電池の持ち時間です。
Apple Watchの電池持ちはせいぜい2日間程度。充電を忘れて、現場で電池が切れてしまったら、せっかくの機能も台無しです。時間すら分からなくなります。
また、Apple Watchを使用するには事前にiPhoneとのペアリングが必須です。
iPhoneを持っておらず、ガラケーやAndroidを使っている人は、Apple Watchを買っても一切使用できないので注意してください。
もし壊れたら、迷いなくもう一度買う
中には使っていない機能もたくさんありますが、Apple Watchは間違いなく現場監督が使っても便利です。
もはや、片時も手放せない相棒で、もし壊れたら迷いなくもう一度買います。
まだまだ私が知らないApple Watchのアプリや使い方もあると思います。
「自分はこうやって使っているよ」という現場監督の方がいましたら、ぜひ教えてください(コメント欄に書き込んでいただけると幸いです)。
セルラー版って事ですか?それにしても、ラジオ体操はスピーカーないと✕天気予報も詳細分からないから✕通話は現場ではうるさくて✕計算は、結局電卓使ってるから✕現金は自販機使うから持ち歩いてる✕壊れないけど傷はつく△必要性が感じられない