こんな仕事だれがやったんですか?
以前やった仕事で、「家具の設置や組み立て、それを固定する仕事」を頼まれた時の話。
朝、現場につくとパッと見たらすでに工事が終わっていました。不思議に思って工事内容を現場監督に聞くと、「やり直しになった。だから、もう一度全部見直してほしい」と言います。よく見ると確かにヒドい仕事をしていました。
あまりのヒドさに思わず「こんな仕事だれがやったんですか?」と聞くと、「東南アジアから来た大工さんと、その人が連れてきた人たち」だと言います。
日本語のできない外国人の大工?たち
水平じゃない机、曲がって取り付けてある鏡、固定されていない棚、調整されていない扉に開けにくい引き出し・・・。きちんとやってある場所を探すほうが難しい。
詳しく聞くと、大量に制作するのなら東南アジアで作った家具を船で運んできたほうが日本で作るより安いそう。そうしてコスト削減した家具と、さらにコスト削減しようと日本人の大工さんより安く頼める東南アジアの大工さんにやってもらったら出来が悪く、残念ながら全部やり直しになってしまったとのことです。
途中で彼らに出くわしました。彼ら自身も直しに来たようです。7、8人いましたが、日本語が話せるのは1人だけ。見たところ、職人っぽい身のこなしは2人。通訳兼お手伝いに1人、未経験者や少しの経験があるくらいのバイトが4、5人で、2チームだったようです。
通訳も、文字は分からないので図面も読めないし、日本語もかなりのカタコトで怪しい。技術の前に、コミュニケーションの部分で彼らには荷が重い仕事だったと思いました。
私が彼らに実演しながら教えて見せた上で、3チームに分かれてなんとかその日の仕事を終わらせました。
技術も「Made in Japan」であるべき
彼らには、「日本で建設職人として仕事を受注したいなら、日本語を話せることと図面が読めることは必須で、安易な価格で受注するとみんなが苦しむことになる」と伝えました。
彼らも懲りたようだし、現場監督さんもかなり大変そうでした。なにせ彼らに発注したのは会社の上層部だったらしく、監督さんは板挟みで仕事をしていたからです。
他人の資産に触れたり資産を作る責任感と、ビジネスとして利益を追求するバランスを取るのは難しい部分なのかもしれませんが、現場のこと、お客さんのこと、未来に繋がる人材の育成は、誰かに押しつけるだけではダメで、それぞれが考え続けなければいけません。
これからは今よりもっと海外から人材が流れてくると言われていますが、「Made in Japan」というのは部品や資材だけじゃなく、技術にも言えるはずです。
客が一番求めているのが安い価格だし、それだけを追求するからこういう事が起きる馬鹿でもわかる事に目を背け、それでも価格を下げる事に必死になってる販売業者が一番の悪