現場の施工管理の実情を知りたい!
建設コンサルタント会社で設計業務を日々行っています。これまで道路やトンネル、鉄道、農業土木、河川、などなど広く浅く手掛けてきましたが、いまだ現場の実情を知らないまま業務にあたっているのが現実です。上司や先輩も現場経験がない、もしくは少ないため、現場の実情を盛り込みたくてもなかなかそういかないのです。
最近は建設コンサルタントが設計業務だけではなく、マネジメント業務(事業監理など)や発注者支援(工事監督支援・資料作成支援など)を受託するケースが増えています。ですが、現場の施工管理の実情を知らない状況で事業のマネジメントが可能なのでしょうか?
工事進捗に応じたマネジメントや技術支援、あるいはリスク管理などができるのかな?という気持ちを持っています(ド素人の立場で出過ぎたことを考えているのかもしれないですが・・・)。
事業監理や発注者支援業務に携わったことのある人から聞いたところでは、「設計や調査だけの知識・経験では無理」だという、言われてみるとそうだよねという答えが返ってきました。施工管理での知見や経験、現場での実務経験がない人が、現場をマネジメントできるの?ということです。
かつて見た景色じゃなかった?
こういうこと、かつて見た景色ではなかったでしょうか?そう、役所の方々です。現場を知らない、設計業務でどういうことが行われているのか知らない人たちが、あたかも知っている風な面構えであれこれと言ってくる景色です。
もちろん現場や業務を知らない人ばかりではなく、経験豊富な方々はたくさんおられます。経験豊富な方々からたくさんのことを教わりましたし、貴重な経験ができているのも事実。しかし、知らないことを知っているかのような人もおられました。
同じようなことを建設コンサルタントの技術者たちがやっているのではないでしょうか。現場を知らない人たちが工事や事業のマネジメントをしているのではないでしょうか。
現場のマネジメントってどうやっているのでしょうか?
建設コンサルタント技術者にとって、現場のマネジメントは未知の世界です。施工管理って何?おいしいの?とまではいかないまでも、未知数のゾーンなのです。
全体工程を計画したり施工手順や作業エリア、使用重機などを検討して施工計画書を作成したり現場の職長や作業員に説明したり、進捗に合わせて工程や作業間の調整をしたり、などなどの業務は、なかなかイメージがつかないのが実情です。施工管理担当者が机上で検討するのと、建設コンサルタント技術者が机上で検討するのは、全く別物だと捉えています。
別業種で、〇〇コンサルタントが考えた計画や改善策が、事業会社で全く使えないとか実現していないということを聞いたことがありますが、それと同じことが起きています。せっかく計画を立てたり設計成果を作成しても現場で実現できないのであれば意味がありません。できれば、少しでも実現可能な計画立案をしていきたいですし、そのほうが「仕事したなー」感を味わえて楽しさが増してくるのではないでしょうか。
そこで教えていただきたいのが、「現場のマネジメントってどうやっているんでしょうか?」です。言い換えると、現場の施工管理ってどうやっているんでしょうか?ということです。
具体的には、
- 何を考えて施工管理しているのか。
- 注意するところは何か。
- 工程から遅れた場合はどう対応しているか。
- 工程から遅れないようにするにはどうしているのか。
- 施工計画の立案や検討で心していることは何か。
です。
その他、「これは知っておいたほうがいい!」ということがあれば、ぜひご教示いただければ幸いです。建設コンサルタントで仕事をするうえで、現場での施工管理やマネジメントの実情を少しでも知ることの重要性は、ジワジワと増しているように感じています。
やっぱり、どうせ計画・設計するのなら、活用できる計画を立てたいし、使える設計成果を作りたいですから!