NIPPOドボジョシリーズ第2弾【入社5年目 中川さん】
NIPPOドボジョシリーズ第2弾は、入社5年目の中川智世さんだ。中川さんは、東海4県に勤務地が限定されるエリア総合職。現場には出たいが、実家から遠い現場はちょっとキビシイという彼女には、ピッタリな職種だ。
国内外で幅広く事業を展開する会社は、全国転勤が当たり前という考えはもう古いのかもしれない。それはともかく、舗装という仕事は、彼女にどう映っているのか、聞いてみた。
品質管理への興味からNIPPOに入社
――NIPPOを選んだ理由はなんですか?
中川さん 土木関係の仕事に就きたい思っていて、その中でも材料などの品質管理の仕事に興味があったからです。施工管理は、自分がやるイメージができなかったので、興味が向かなかったです。
インターンは、水道局、コンサルに行きました。ゼネコンは仕事のイメージがついていたので、行かなかったです。コンサルは、室内で仕事するので、私の性には合わないと思いました。
――NIPPOではどのようなお仕事を?
中川さん 私は、勤務地が限定されるエリア総合職として入社したので、東海4県が勤務地になります。出身は名古屋なのですが、地元からあまり離れたくなかったので、エリア総合職にしました。今でも毎月1回ぐらい実家に帰っています。
1年目は試験所勤務で、愛知県内の民間のテストコースで、アスファルトの配合や品質管理などを担当しました。2年目は、舗装の材料をつくるプラントに異動し、やはり品質管理の仕事をしていました。3年目はテストコースに関する品質管理を担当しました。4年目から今の現場に入っていて、施工管理をしています。
コンクリート舗装の平坦性などの仕上がりを確認する中川さん
――品質管理の仕事は楽しかったですか。
中川さん 楽しかったです。実際にやってみると、奥が深いので、もっと知りたいと思いながら、仕事していました。例えば、現場で使う合材は、石、砂、アスファルトはどういう配合が良いとかそういうことをやっていました。合材で不具合が発生した場合に、なにが原因でそうなったのかについて主に担当していました。結論には至らずに異動になってしまったのですが、ある程度、発生原因の絞り込みができたのは成果かなと思っています。
延長16kmのコンクリ舗装の施工管理を担当
――今の現場では何を担当されている?
中川さん コンクリートの舗装です。私が担当する区間は、延長は16kmほどあります。面積にして1万4000m2ぐらいですね。
――初めての現場で戸惑ったことはありましたか?
中川さん 現場では、けっこう自由に動けるので、最初は戸惑いました。作業員さんにどう指示を出して良いかもわからなかったので、言い返されたりして、やりとりがうまく行かないことも良くありました。
例えば、現場を片付けるときに、私が「風に飛ばないように重りを置いて、ネットをかけて、シートもかけてほしい」と言ったら、「そんなことをしなくても、これで大丈夫」と言い返されました。作業員さんに対して、どう指示を出して良いかわからないこともありました。そんなときは、先輩などに電話で教えてもらったりしながら、現場を回していました。
――思い出に残る仕事は?
中川さん 最初に配属されたテストコースです。完成まで見届けられたので、達成感を感じました。多くの人と協力をして作り上げていったのも、経験として大きかったです。現場では、やはりモノができあがったのを見るのが、一番嬉しいです。
「同じ舗装は二度とできない」のが舗装の魅力
――大変だったことは?
中川さん ある道と同じ道をつくってほしいという仕事があったのですが、他の道とまったく同じ道をつくるのは、難しかったです。
――仕事で泣いたことは?
中川さん あります(笑)。私の段取りが悪くて、作業員さんに帰られちゃったときには、悔しくて泣きました。
――舗装の仕事の魅力はなんでしょうか。
中川さん 舗装がちゃんと仕上がることによって、道路や橋など全体がキレイに仕上がるところですね。私は「舗装って生きている」と思っているんです。温度、材料、機械、施工方法などの違いによって、舗装はまったく違ってきます。同じ方法で施工しても、二度と同じ舗装はできないんです。そういうところに魅力を感じています。
――暑さ寒さはどうですか?
中川さん やっぱり体にはこたえますが、周りが頑張っているのを見ると、「負けられないな」という気持ちが生まれて、乗り越えることができました。学生時代は陸上部に所属し、長距離をやっていました。普通の女の子よりは体力があったので、それもあったのかなと思っています。
――休みの日は何をして過ごしていますか?
中川さん 寝てることが多いです(笑)。でかけるときは、お花を見に行くことが多いですかね。