監督の評価
監督は、職人から評価される事は少ないです。
なぜなら立場が違います。どちらかと言うと、監督 >職人だからです。
下請けからすると、元請けの監督には嫌われたくないモノです。今後の仕事に関わる可能性がありますから。
しかし、やはり相性が悪いと仕事のテンションが下がり、普段では普通にやっている事がやりたくない事になったり、変な意地悪を言ったりする事になります。また、後々お金の話に発展していくわけです。
下請けですからお金さえしっかり頂ければ何でもやりますよ?っていうふうになっちゃうと、心情的におかしな事になりますよね。
コワイ現場監督
その中でも、一癖も二癖もある現場監督が存在します。
監督は現場の中枢です。ココに問題が有ると大変なんですよ。
- 未熟
- こだわりが強い
- 命令口調
- なんでもタダでやらせようとする
- 会社の方針だからと責任を逃れる
- 判断が遅い
- 人のせいにする
- 間違っている事に気づいているのに言えず、後に手直し
- 下請けのせいにする
- 段取りが悪い
- 現場にいない
- 出来形管理写真が遅い
さすがに私も監督歴が長いので、いくらでも出てきます!
私は、1・2・11が多かったですね!言い訳ですが、現場に居ないのは掛け持ちです(笑)。かつてご迷惑をお掛けした皆さん、すいませんでした!
この中で、”一番コワイ事”はどれだと思いますか?ココでクイズってメンドクセーって思わないで!(笑)
実は、『10.段取りが悪い』。これなんです。
なぜ、これがコワイかと言うと、現場で一番やってはいけないことナンバーワン!現場が段取りが悪いせいで止まる!これだけはやってはいけません。
そりゃ、人間ですからミスはあります。しかし、このミスが何回も続いたり、怠けなどだったらホントに腹が立ちますよね。
現場を止めるという事は、予定していた利益が無くなるんです。現場の都合で休工はしょうがないです。段取りミスでの休工はダメです!絶対!
対処法
やはり、このような現場監督の対応の仕方があります。
それは、デキる職人を付けると対応しやすいですね。で、ベテランのデキる職人だとおおよその工程がわかります。
それをいちいちコワイ監督に確認するんです。
- 「来週の月曜日のクレーン頼んだ?」
- 「3日後のセメント午前中に来る?」
- 「レオビルドも一緒にね!」
- 「セメントは全部で何袋使う?」
って全てを確認していくと、ミスがかなり減ります。
そして何よりも良いことが、監督のスキルはドンドン上がり風になり、現場がうまく回り出します。
気がつけば、そんなコワイ監督はその職人と仕事をすることで、”デキる監督”に変わるわけです。ただし、このコワイ監督は自分がデキる監督だと錯覚しますので注意が必要です。
どうしても駄目な監督であれば、最終手段は会社の上司に言うしかありません。ハッキリ言って、監督を教育する義務は会社ですから、そこと協議するしかないです。
ただ、現場をうまく回すためには、そこまで言わないのも人情ですよね。さじ加減が難しいです。
※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。