建設業界で働こうと思ったきっかけ、働いていて良かったこと・後悔したこととは?【建設業界で働く若手社員の意識調査】

建設業界で働こうと思ったきっかけ、働いていて良かったこと・後悔したこととは?【建設業界で働く若手社員の意識調査】

明日から3月。日本の春は出会いと別れの季節と言われ、4月から新しい生活がはじまる人や、この春から建設業界への就職が決まっているという人もいるのではないだろうか。

そこで今回は、直近10年間で新卒社員が増加傾向にある建設業界において、現場で働く若手社員に聞いた「建設業界で働こうと思ったきっかけ」や「建設業界で働いていて良かったこと・後悔したこと」などをデータをもとに見ていこう。

この意識調査は、ウィルグループの建設業界に特化した人材サービスを展開する株式会社ウィルオブ・コンストラクションが、全国の建設現場で就業する141名の若手社員を対象に調査を行った。

建設業界で働こうと思ったきっかけ

【建設業界で働こうと思ったきっかけ】を聞いた質問では、「手に職を付けたいから」と回答した割合が男性37.0%、女性39.0%で男女ともにトップだった。

男女で比較すると、「色々なスキルを身に付けられて、自己成長に繋がると感じたから(男性18.0%/女性31.0%)」「身近な人が建設業界で働いているから(男性14.0%/女性24.0%)」の項目で女性の回答率が高く、建設業界で働くきっかけに男女差があることがわかった。

【PR】未経験から最短ルートで一人前の施工管理技士・現場監督になるために

建設業界で働いていて良かったこと・後悔したこと

【建設業界で働いていて良かったこと】の質問では、「手に職を付けられる」と答えた割合が男女ともにトップ(男性28.0%/女性39.0%)で、入社前に思い描いていたことを入社後に実現することができた、と感じている若手社員が多いことがわかった。

しかし、【建設業界で働いていて後悔したこと】の質問では、「手に職を付けるまでに時間がかかる」と回答した割合が男女ともに多く、手に職を付けられることに魅力を感じる一方で、実際にスキルを身につけるまでが大変だと実感している人も多いことがわかった。

若手社員が働く上での建設業界の課題

最後に、【若手社員が働く上での建設業界の課題】という質問では、「給与や賞与を上げたほうが良い」「休日を増やしたほうが良い」という条件面での改善を望む声に次いで、男性では3番目、女性では4番目に「研修の時間や内容を充実させたほうが良い」という回答が高い結果となった。

「手に職を付けたい」と熱い思いをもって入社する若手が多いものの、建設業界は専門性が高く、スキルを取得するまでには時間を要するため、現場での教育・育成体制を充実させることが重要であると感じている若手社員が多いようだ。

この記事のコメントを見る

この記事をSNSでシェア

こちらも合わせてどうぞ!
入社1年目の部下の嘆き。現場で教わったのは、「見て覚えろ精神のみ」
残業規制を歓迎する若手が多い一方、40代以上は「歓迎しない」が過半数を占める【建設現場の本音調査】
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
新人現場監督がまた1人辞めた…。本当に「根性がなかっただけ」ですか?
施工の神様とは、株式会社ウィルオブ・コンストラクションが運営する、「現場目線」の情報を伝える新時代の建設メディアです。

建設業では、しばらくの間、現場の「生の声」が置き去りにされてきました。
長らく3Kと呼ばれてきた建設業は今、国土交通省主導による働き方改革やi-Construction、若手人材の確保育成、資格制度の見直し、地域防災の観点などから、大きな変革期を迎えています。
施工の神様は、施工に関する技術やノウハウ、体験の共有・伝承・蓄積という側面に加え、実際に建設現場で働く建設技術者・技能者の生の声を、建設業界および世間一般に伝えるという役割も積極的に担ってまいります。

個人・企業を問わず、取材してほしい方・執筆協力いただける方・PRしたいことがある方を募集しています。 お問い合わせはこちらへ。
  • 施工の神様
  • エトセトラ
  • 建設業界で働こうと思ったきっかけ、働いていて良かったこと・後悔したこととは?【建設業界で働く若手社員の意識調査】
モバイルバージョンを終了