派遣の施工管理技士は、複数の派遣会社を使うべきか?
派遣社員という立場で仕事をしている大多数の建設技術者・施工管理技士たちは、1つの派遣会社に所属し、そこから紹介された現場で仕事をしていると思う。
しかし、私のように派遣の経験が長くなると、色々な派遣会社とパイプを持ち、その都度、各方面から有利な情報を貰いつつ、その時の状況やタイミングに合わせて、仕事と派遣会社を決定している人もいるはずだ。
1社に勤続するのか、複数の派遣会社を比較して渡り歩くのか、それぞれに一長一短があり、自分に合った方法を選ぶべきだが、できるだけ多くの選択肢があったほうが良いのは言うまでもない。
施工管理技士として、もっと好条件の仕事に就くためには、複数の派遣会社を使いこなすことが重要である。
正社員以上の待遇。施工管理技士が信頼できる派遣会社
私は現在、海外の現場(派遣先は国内の某ゼネコン)から帰国したばかりだが、帰国寸前と帰国直後に、数社の派遣会社へ連絡して、今5、6件の案件を紹介してもらっている。
その提示された派遣案件の中から、より良い派遣先を選ぶわけだが、ゼネコンの正社員以上に待遇条件の良い仕事に就くためには2つの要素が必要となる。
- 良心的な派遣会社と付き合うこと!
- 自分がどこへ行っても役立つ建設技術者であること!
この2つだ。
正確には「良心的な派遣会社」ではなく、派遣会社の中の「信頼できる知り合い」に連絡している。つまり、個人的に信頼できる派遣会社の人間を見つけることが重要である。
そうすれば、私が絶対に行きたくないゼネコンの案件を紹介されることもない。
特に、海外の建設現場に派遣される際は、もしものトラブルが発生したら、派遣会社の人間だけが頼りになる。日本が連休中だからと言って、全く連絡が取れなくなるような人間は信用できない。
派遣会社への対応方法とは?
私のように複数の派遣会社を使いこなし、より良い条件の仕事を選ぶ場合は、当然、注意しなければいけないこともある。
施工管理の仕事を紹介してくれる派遣会社の人には、本音を話すべきであり、隠し事は一番良くないということだ。お互いに仕事といえども、人間どうし。信頼関係を構築しければ、なにも始まらない。
例えば、相手から紹介された案件ではなく、他の会社から案内された案件に仕事を決めたいと思っている場合でも、その理由を包み隠さずに全部話すこと。それで付き合いが途切れてしまうようなら、それはそれでしょうがない。
その程度の派遣会社だと思って、新たな派遣会社を探せばいい。
派遣会社と施工管理技士の関係性
こっちの希望や条件など、具体的な話を詰めていく段階で、企業側の条件と私の気持ちが折り合えないことも多々ある。最終決定に至るまでは紆余曲折があり、先は長いと思っていたほうが良い。
複数の案件の中から、自分の中で優先順位を決め、2番手3番手の候補案件を紹介しくれた会社には、打ち合わせの進み具合を逐一連絡することが大切だ。それをしないで隠して両天秤に掛け、それぞれの面接を受けると、往々にしてバレる。
建設の求人や、施工管理の求人を扱っている派遣会社は、横の繋がりもあって結構狭い世界だ。派遣会社に仕事の紹介だけを頼み、「目先の仕事だけ決まれば良い」と自分の事だけを考えて、派遣会社の担当者のメンツを考えないような人には、二度と良い仕事の紹介は来ないと思っても良い。
それでは長い付き合いは出来ないし、わがままな人間は嫌われるのが当たり前だ。そんな評判はブラックリストになって派遣会社の間でめぐる。
結果的に仕事の紹介が駄目になっても、「楽しい人付き合いが出来そうだ!」「これからも付き合っていきたい!」とお互いに思えるような人を探そう。
気長に探せば、そんな派遣会社の人間が必ず見つかるはずだ。そうすれば優先的に良い仕事も案内してくれるようになる。