安全協力会費って引かれてませんか?
施工会社であれば、イロイロな会社の下請に入ると思います。1次下請け、2次下請け、それ以降・・・。
その際、請負金額の○○%を「安全協力会費」として引かれませんか?
先日、初めての元請けさんと仕事をさせていただいたのですが、請負金額から安全協力会費として1%引くって言うんです!
いやいやいや、ナイナイ って思うんですよ。
なぜかと言うと、この元請会社は建築系の会社で、今回たまたま地元の工事で仕事が出て、取らざるを得なかったそう。
つまり、今後はこの会社と付き合うと思えません。
なので、今回は勘弁してくれって言いました(数万ですが大事なお金です)。
[PR]現場安全管理業務などの求人も掲載中!新着求人を探す【施工管理求人ナビ】
不透明すぎるシステム
今まで思っていましたが、この安全協力会費ってもの凄く不透明なんです。
大手の場合、結構健全にやっているところも多いですが、地元の中小企業だと明細なんて無いですから(笑)。
あったとしても、毎回の工事のたびに数万引かれて、ある程度大きな工事になると請負金の%も引かれるわけですから、結構ガッツリ行かれるわけです。チリツモで考えれば、結構大きくなるわけですよ。
それが年に1回の安全大会で放出?されるわけですが、何らかの景品に変わって若干戻ってくるシステム・・・
「これってなんだろう?」って思うイマドキの下請さんっていると思うんですよね。私は、旧態依然の風習がまだ残ってるとしか思えないです。ある中堅ゼネコンでは、安全大会を会費制にしている良心的な会社もあります。また、全部元請け負担の会社までありますが。
しかも、このシステムで怖いところは、例えば毎年6月に安全大会あるとして、3月になにかやらかしてその会社との取引が切れた場合、今まで引かれていた安全協力会費は戻ってこないと言うことになるんです。
3,000万施工していた場合は数十万にもなるんです。
そのお金はどこに行くんでしょうか?
モノを配るのが安全大会ではないでしょ?
安全協力会費って闇なんですよね・・・。ワンマン家族経営の会社に多い気がします(憶測)。社員は家族だって言ってる様な会社?
今の時代、安全協力会費を断るっていうのもありなのか、もしくはその金額を聞いておいて見積にONするのか?
どちらにせよ、安全大会で何かを配るよりももっと有効な手段が今はあると思います。イマドキ、会議はWeb会議主流ですし、いちいち会社に行ってってナンセンスでしょう?
我々も常に安全に仕事したいし、社員の安全意識は高めたい! 安全施工を第一に考えている施工業者はほとんど全てです。
だから、安全大会では何もいらないので、会費は会場費用とかだけでいいのではないでしょうか? 安全意識を高めるのが安全大会で、モノを配るのが安全大会ではありません。
特に、安全大会を行う企業は安全協力会費について考える必要があると思います。そして、それを選択制にするべきだと私は思っています。
※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。