施工業者の抱え込みが目的? ゼネコン独自システムへの登録はご注意を。

ゼネコン独自のシステムに登録しろ、って何言ってんの?

最近、大手ゼネコンの専用システムに施工体制を登録するって話になっています。

しかも、終わっている工事なんです。

おそらく、普通の方であればハイハイと言って承諾するのでしょうが、私的にはなぜ?ってなりました。

今の時代、建設サイトへ登録してある情報で施工体制は全て出来上がります。

しかも、建設キャリアアップシステムの運用も始まるわけです。

そこにおいて、ゼネコン独自のシステムに登録しろってなに言ってんの?って思うんですよ。はい。

同意書を書かないと、うちの現場に入れないもんねー!

そして、その同意書が酷く上からなんですよね。

提出する安全関係書類の記載内容については真正であり、偽りがあった場合は厳正なる処分を受けても異議を申し立てないこと。

どう解釈されますか?

コレは1文ですが、これ以外にもちょっとカチンと来るような書き方をしているんです。

そんな同意書にサインして送れって・・・ 送るわけないじゃん(笑)。「君子危うきに近寄らず」です。

いくらゼネコンでも、おかしなことがある時があります。

おそらく、この同意書を書かないと「じゃあ、うちの現場に入れないもんねー!」って言われるでしょう。

だからそれを盾にして下請業者にサインさせようと言う魂胆でしょう。

一次下請をすっ飛ばして施工業者に直接アポ取り?

このシステムは業者の抱え込みをしようとしていると思います。

おそらくですが、DB(データベース)は他に使用されること間違いないです(個人的見解)。

〇〇県のどこに〇〇施工業者がいることが一目瞭然です。県を違えれば、一次下請をすっ飛ばして他県からその業者に直接アポ取れる訳ですから。

ゼネコンも下請業者(施工業者)に困っている中で、施工会社の選択肢も増やしていかないとマズいんでしょう。

今までは、

大手ゼネコン→専門工事大手→施工業者

これからは、

大手ゼネコン→施工業者

ということです。

当然、施工業者は施工管理が出来ることが大前提の会社ですが、登録されていれば一目瞭然ですからね。

今まで敷居の高かった大手ゼネコンとの直接工事も、今後は取引できるようなことになるのでしょう(金額による)。

そういうのが好きな方は契約すればイイと思いますが、うちは要らない(笑)。大手ゼネコンの仕事は興味無いですね。地元密着企業でありたいです。

各県地元の元請け業者に儲かってもらえれば、うちも儲かる。そういう関係になりたいですね。

今後、こういった建設キャリアアップシステム以外の抱え込みシステムが各社出てくる可能性が十分あります。

皆さんも十分熟考の上、同意書などを提出して下さい。

ちなみに、今回のシステムは売上1500億~3000億の中堅ゼネコンです。

※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。

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ピックアップコメント

何言ってんだか謎すぎる。施工業者に直接仕事が回ってきてむしろ良いことなのでは?あんたの会社がそれを必要しtりるかどうかなんてどうでもいい。そんなの誰も聞いてない。安全関係の書類についてもそんなの当然の事。それが出来ないあなたの様なレベルの低い会社にはむしろゼネコンの下で働いてほしくないから、むしろゼネコン的にラッキーなのでは。

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