まさに机上の空論。KY活動は、書いた本人すら何を書いたか覚えていないレベル

まさに机上の空論。KY活動は、書いた本人すら何を書いたか覚えていないレベル

机上の空論、不毛な15分

先日ある現場に行ったんです。現場に行ったらお決まりの活動があります。

そう、KY活動です。

最近では、リスクアセスメントと言って、リスクを数値化し見積もって・・・・で、そこの現場のKY活動の記入だけに15分程度取られます。当日の工程まで書いていきます。担当工種を細分化して危険予知を行います。

もうね・・・ばかじゃね??って思うわけですよ(笑)。職長だけが頭悩まして書いて、その他の人は「ハイハイ、ヨシ!」って感じで終わるんですよ??

机上の空論とは、まさにこのことだなって感じました。ただ記入するのが面倒とかではなく、安全管理はシンプルであるべきだと私は考えているんです。

コレだけグダグダ書いても、書いた本人すら何書いたか覚えていないレベルが必要ですか?

「え、事故った時に労基対応のためだけに書かせていますか?」

違いますよね?施工者に不安全行動をさせないために、安全に作業をしてもらうための意識付けですよね?

文章を書くことが安全につながることではない

リスクアセスメントもそうなんです。数値化して、3が2になったからって「は?」って感じです(笑)。

リスクアセスメントの真意をわかっていないから、そういう発想になるんだ!って言われそうですが、施工業者の90%以上は分かっていないんじゃない?管理者も完全に把握してる人少ないんじゃない??と思っています。ここだけの話、私はさっき調べました(笑)。

大事なことは、作業員が「この作業の時は手が危ないから気をつけて!」です。たったこれだけです。

グラウンドアンカー工であれば、ケーシング脱着時に手を挟まないよう、朝一の作業開始時に職長が言うんです。グラウトが目に入らないようにシールドしろよっていちいち言うんです。

意識させることが大事であって、ダラダラ無駄な文章を書くことが安全につながることではないってことです。

昔のように、危険のポイントを3つ上げて、それに対し答えを出す。

それだけシンプルでないと誰も覚えていません。試しに聞いてみて下さい。

「今日のこの作業においてのリスクアセスメントのリスク見積で、可能性は何でした??こうするとどの位下がりましたか?」って。

恐らく、ほぼみんながポカーンです(笑)。

自社の特色を生かしてやることはイイコトだと思いますが、本質を忘れないで欲しい。

本質は、皆が安全でイイ仕事すること。

そのために、もっとシンプルに意識付け出来る方法を考えて欲しいです。書類を増やすことが良いと思ってる日本人多めです(笑)。

何事においても、常にシンプルであることが重要だと思っています。

※この記事は、『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。

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