施工管理技士は悩みが多い。仕事量が膨大であるがゆえに、仕方のないことなのかもしれないが、常に悩みが絶えない。
特に私たち現場管理は、現場で発生するありとあらゆることが、全て自分の責任として降りかかる。
今回は、そんな現場監督の悩みあるあるを紹介しようと思う。共感していただけると嬉しい。
段取りを考えすぎて眠れない
現場監督になって、初めて「眠れない」という意味が分かったような気がする。特に、自分の現場となると、帰ってからも職業病で次の日の段取りをずっと考えている。
明日は、この作業をするから朝イチで墨だしをして…、ポイントを出して…、丁張をかけてと考えているうちに、布団に入ってもずっと考えてしまい、気づけば深夜なんてこともしばしば。
自分の段取りが悪ければ、現場自体が止まってしまうため、次の日のことを四六時中考えてしまう。
新人の頃は特に、不安も大きいため、人一倍次の日のことを考えてしまうことが多い。休みの日でも、夕方くらいになると休み明けの段取りが気になりだすので、家族によく嫌な顔をされた記憶がある(笑)。
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雨で目が覚める
寝ていても、雨が降り出すと目が覚めてしまう。
これは、特に土木業界の方はあるあるではないだろうか。雨天時に現場災害が発生してしまうと、利益に直結してしまうため、雨は土木施工管理技士にとっては天敵だ。
雨が降り出すと自分の現場がどうなっているのか、ついつい気になってしまう。私の場合、寝ていても、目覚ましが鳴ったわけでもないのに、雨の音で目が覚めるくらいだ(笑)。
月末はテンションが下がる
土木工事は公共工事が大半を占めているため、月末になると業務が集中することが多い。発注者へ提出する履行報告書、下請けへの支払調書の作成、安全衛生協議会等の実施、建退共証紙関係の書類作成など、月末は作成しなければならない書類が増えがちだ。
そのため、私は毎月、月末が近づくにつれてテンションがドンドン下がっていく(笑)。
この問題の解決法としては、月末が近づいてくると同時に、早めに工程表の実施工程を作成しておくことや、現状の進捗率等を一回中間で把握しておくことで、支払調書などの作成がスムーズになるので、月末に書類に追われることが多い人にはオススメだ。
とんでもないクレーマーが高確率で出現する
これは、私たち現場監督が避けては通れない、「使命」とも言える問題だろう。工事が始まると、日常の業務よりも、クレーマーに対する対応が多くなる。クレーム対応は非常に難しく、頭を使わなくてはならない。
中には、揚げ足取りのように、こちらがすることに対して逐一文句をつけてくる人もいる。そうなると工事が思うように進まなくなり、精神的にストレスを感じる人も少なくないだろう。
しかし、ここで重要なのは、自分だけではないと思うことだ。このクレーマー問題というのは、ほとんどの施工管理技士が経験する、いわば避けては通れない道=宿命くらいに思っていたほうが気が楽になる。
とにかく、何も考えずに頭を下げること、火に油を注ぐような反論はしないこと、そして、嫌な人ほど積極的に笑顔でコミュニケーションを取ることが重要だ。
――今回は、施工管理が共感できるような悩みあるあるを紹介した。同じ悩みを抱えている人も少なくないのではないだろうか。この悩みを見て、私だけではないのだと感じてもらい、少しでも現場で働く人の励みになってくれれば幸いだ。