ヤバいよ、おっぞん君!空調冷媒の画期的な配管溶接方法とは?

ヤバいよ、おっぞん君!空調冷媒の画期的な配管溶接方法とは?

ヤバいよ、おっぞんくん!空調冷媒の画期的な配管溶接方法とは?

ビル用マルチエアコンの冷媒配管溶接はツラい!

空調工事で冷媒配管工事をする際に出くわす、もっとも厄介な作業の一つが「冷媒配管同士のガス溶接」だ。

ビルマル(ビル用マルチエアコン)などの大きいエアコンでは、どうしてもシャフト(空調配管、給排水配管電気配線など1ヶ所にまとまる部屋)内で、インチ1以上の大きさの配管の溶接をしなくてはならない。

さらに縦配管では各階ごとにガス溶接したり、天井内では狭いところの2分4分(配管外形6.35mmと12.7mm)、もしくは3分5分(配管外形9.52mmと15.88mm)などの配管サイズのガス溶接しなければならないわけだが、なんといってもシャフト内は狭いため、苦労を強いられる。

冷媒配管のガス溶接は、シャフトがせますぎる!

例えば、病院の新築工事でのシャフト内の冷媒配管では、狭すぎて配管同士の幅が5センチぐらいしか無いときがある。ガス溶接する際に、まず酸素とアセチレンのガスボンベが必要になり、ろう付けなので、さらに溶接棒も必要になる。また、他のものに引火しないように、濡れたウエスや水バケツなどを狭い場所に用意しなければならない。少しでも溶接時間が長ければ、濡れたウエスも焦げ付き、冷媒配管の保温材も溶けたように跡が残ることがある。

そんなこんなで空調冷媒配管の溶接技量を伸ばしたいところだが、時間がない、なかなかうまくできないという空調屋も多いと思われる。大手空調会社に勤めていた頃の私もそうだった。そこで、ある日、上司からある講習に参加するように勧められたことがある。その講習とは「おっぞんくん講習」だ。おっぞん君?(笑)、なんかヘンな名前だなあと思いながら、渋々おっぞんくん講習を受けたが、おっぞんくんはすごかった!


おっぞんくんとは?東尾メック株式会社の冷媒銅管用継手

おっぞんくんとは、東尾メック株式会社が開発した冷媒配管の接続継ぎ手だ。なんと火気要らずで、付属のマーキングシートと油性ペン、モンキー2丁だけあれば、冷媒配管同士の接続が可能なのだ!

もちろん配管接続の際に、配管カッターとバリ取り器が必要になるが、圧倒的にガス溶接よりも身軽に作業しやすく、狭いシャフト内や天井裏で上手く利用できる。

さらに、おっぞんくんは機密性も抜群に良く、低コスト。極めつけが時間の短縮、-45℃から130℃までの環境なら耐えられる機能が備わっている。そして、あらゆる配管サイズに対応しており、火気を必要としないので、引火の心配がない点が現場作業において、とても重宝する配管継ぎ手だ。

おっぞんくん CZ/CW/C/CX受講証明書(東尾メック株式会社)

私は早速現場でおっぞんくんを使用してみた。びっくりするほど楽だった。モンキーの2丁締めも2回ほどで終了し、締め切るとおっぞんくんには目印があるので、締め具合が分りやすい。他の現場でも、おっぞんくんは大活躍だった。突貫工事で改修工事の際に、おっぞん君を使用すると、ガス溶接よりも作業効率がアップ。早く次の作業にかかることができ、工事がスムーズに完了した。

しかし、便利とはいえ、すべておっぞんくんのような冷媒配管継ぎ手ばかりを使用するのではなく、うまく現場で使い分けたほうが良い。なぜなら、なにかに偏ると安心してしまい、ミスが起こる可能性もあるかもしれないからだ。それほど、おっぞんくんは便利なのである。と言いつつ、職業柄どうすれば楽に作業できるかいつも考えてしまうので、おっぞんくんを使えるときは使ったほうが良いと思う(笑)。

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「建築が遅れると設備が泣く」の本当の意味とは?…空調設備施工管理はつらいよ
高校卒業後、大手空調設備会社に入社し、3年後に独立。家庭用ルームエアコンの工事を主に担当。その後転職し、法面工事の技術者として現在に至る。
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