建築工事の製作図に関するトラブルとチェックポイント
仕上げの図面チェックが大変なのは、平面詳細図の後に待っている大量の製作図のチェックがあるからではないでしょうか。
各仕上げ物に対してそれぞれ受け持ちの製作会社が図面を起こしてくるので、図面の枚数は相当なものになります。その代表的なのがサッシ図や金物図、家具や住設の図面などでしょう。
今回は、製作図にまつわる現場でありがちなトラブルと、私がいつも心掛けている方法を共有させていただきます。
製作図は誰のために書くのか?
まずは、製作図は一体誰のために書いているのでしょうか?
- 施主のため?
- 設計者のため?
- 現場のため?
- 自分たち(製作会社)のため?
賛否両論あると思いますが、結論を言うと「自分たち(製作会社)のため」という部分は否定できないと思います。最終的には自分たちが承認された図面をもとに製品を製作するためのものなので、自分たちが見やすく間違いが起こらない図面であるべきです。
中には、製作図をもとに加工図をおこす会社もたくさんありますが、製作図が製作会社にとっての設計図である事は間違いありません。