自律走行ロボット(外形寸法 幅770×奥行770×高さ800mm(プリズム格納時)、重量60kg、走行速度0.5m_秒) / 安藤ハザマ(http://www.ad-hzm.co.jp/info/2019/pre/20190619.html)

自律走行ロボット(外形寸法 幅770×奥行770×高さ800mm(プリズム格納時)、重量60kg、走行速度0.5m_秒) / 安藤ハザマ(http://www.ad-hzm.co.jp/info/2019/pre/20190619.html)

危険作業はロボットがやる時代へ。 安藤ハザマ、BIMと連携した自律走行ロボットを開発

BIMとSLAMの連携で、施工の自動化を目指す

安藤ハザマと株式会社イクシスは、建築工事での施工自動化装置の基盤となる「BIMデータと連携した自律走行ロボット」を共同開発した。

「自律走行ロボット」は、建築工事の施工を自動化する上で、ロボットが建物内のどの位置に存在しているかを高精度に認識するために開発したもの。

ロボットは、位置を測定するための「プリズム自動追尾型測量機」とロボットの移動指示と位置確認を行う「位置認識・移動制御システム」から構成され、BIMデータと連携した自己位置認識技術(SLAM)で制御されている。

建築現場における材料の取り付け作業やそのアシスト、資機材の運搬や検査・点検など、さまざまな作業の自動化装置にロボットの技術を搭載することで作業を省力化し、生産性の向上が期待できる。

ロボットの位置を3次元座標で把握

ロボットは、BIMデータと連携した自己位置認識技術を搭載し、自律移動するのが特長だ。ロボット上部の四隅に360°プリズムを設置しており、ロボットの位置を3次元座標(X,Y,Z)で確認でき、向きや傾きも測定できる。

測量機から検出しやすい1カ所のプリズムを順次露出し、それ以外を遮蔽する機構とシステムから測量機の向きを制御する機構のため、複数のプリズムを自動検出することも可能とした。

BIMデータと連携した自律走行ロボット / 安藤ハザマ(http://www.ad-hzm.co.jp/info/2019/pre/20190619.html)

また、システムの画面に表示されるBIMデータ(3次元モデル)の描画には、ゲームエンジンを採用。タブレットや汎用パソコンでも快適な動作ができるように設計した。

位置認識・移動制御システム / 安藤ハザマ(http://www.ad-hzm.co.jp/info/2019/pre/20190619.html)

安藤ハザマとイクシスは、「ロボットの軽量化および自己位置認識技術の高度化を図り、施工の自動化技術と連携した装置を開発・実用化し、現場への展開を目指していく」としている。

建設業界では、技能労働者不足から、生産性の向上と共に魅力ある産業への変革が喫緊の課題だ。現場作業の効率化、苦渋作業や危険作業の削減対策として、建設業界での自動化技術の発展が期待される。

この記事のコメントを見る

この記事をSNSでシェア

こちらも合わせてどうぞ!
現場から足場が消える? 大和ハウス工業とフジタが「無足場工法」を実用化
「四足歩行ロボット」が建設現場を巡回開始 竹中工務店とフジタ
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
権威主義にウンザリした元ナビタイムIT技術者が、あえて土木で起業するワケ
安藤ハザマの土木技術者3名が語る「シールド工事の醍醐味」とは?
「プチプチ」でトンネルを作る?シェアNo.1企業が仕掛ける“建設業との異色コラボ”
施工の神様とは、株式会社ウィルオブ・コンストラクションが運営する、「現場目線」の情報を伝える新時代の建設メディアです。

建設業では、しばらくの間、現場の「生の声」が置き去りにされてきました。
長らく3Kと呼ばれてきた建設業は今、国土交通省主導による働き方改革やi-Construction、若手人材の確保育成、資格制度の見直し、地域防災の観点などから、大きな変革期を迎えています。
施工の神様は、施工に関する技術やノウハウ、体験の共有・伝承・蓄積という側面に加え、実際に建設現場で働く建設技術者・技能者の生の声を、建設業界および世間一般に伝えるという役割も積極的に担ってまいります。

個人・企業を問わず、取材してほしい方・執筆協力いただける方・PRしたいことがある方を募集しています。 お問い合わせはこちらへ。
  • 施工の神様
  • 技術を知る
  • 危険作業はロボットがやる時代へ。 安藤ハザマ、BIMと連携した自律走行ロボットを開発
モバイルバージョンを終了