何も考えずに無駄な施工管理を行う現場監督
皆さんこんにちは。エンタです。
各社、各人でいろいろな施工管理を行っていると思います。そこで結構な頻度で同じことが起きることがあります。
それは、「前回の工事でやってたから管理」です。仕様書にも載っていない管理項目があるんです(笑)。
前回それを行って非常に評価がよかった管理だからやる!とか、その管理のお陰で施工の精度が上がった!品質が上がった!と言うのならばよく分かります。それは点数に直結しますし、今後の仕事にも影響しますから。
しかし逆に、何も考えずに無駄な施工管理を行う監督がいます。
「こんなの測定してなんの意味があるの?」って聞くと、「去年の業者がやってたから」っていう答えが多いんです(笑)。もしくは、評価すらされていない無駄な管理なのに、「去年もこの管理やったので」と答える人もいます。
施工管理の基本的考えは共通仕様書です。共通仕様書に則って、最低限の施工管理項目が記載されています。特記仕様書に特別な何かがあればそれも優先管理です。
そして次に施工計画書です。恐らく、そこに無駄な管理は書いていないはずなんです。強いて言えば、施工計画書に書いていない管理はする必要がないんですよね。業者側の「○○管理を○○の頻度で行います」に対し、役所が受理すればそれで問題無いわけです。
意味のない無駄な管理は今すぐやめたほうがいい
意外と、施工計画をただの提出書類と思われている方が結構いるので、その辺は注意して下さい。
工事において施工計画は核です!非常に大事です!
なぜなら、計画をもとに施工を進め、その都度変更があれば、変更施工計画書を作成し提出していきます。それを分かっていない監督は結構多めです。
そして、その中に「前回の工事でやったから管理」は入っていますか?恐らく入っていないでしょう。施工計画にも書かれていない管理を検査官が見るわけもなく、そのままスルーされます。
検査官が唸る管理は、当然の如く施工管理に記載され、それをしっかり施工している物です。その場しのぎの管理なんて評価されるわけもないんですよね~。
意味のない無駄な管理をするよりは、施工管理に書かれている(書いた)管理の精度をあげたほうが、よっぽど価値があります。
仮に、変更する前に現場の状況に合わせた施工管理が必要であれば、現場に応じて管理を行い計画変更を行う。検査官も検査時にはストーリーを大事にする方もかなり多いので、流れが見える現場と書類が好まれます。
ただし、元請監督の経験値や検査慣れ等も影響するため、補足管理というのもあります。メインの管理をするにあたり、どうしても分かりにくいため補足的に管理をするってことです。
こういった場合は、施工計画に載せにくいですが、検査官は好きです。目の行き届いた管理というわけです。さじ加減は難しいですけど(笑)。
検査官もプロなので、「なんでこの管理???」ってことはすぐに見抜きますよ!意味のない無駄な管理はやめて、今の管理の精度を上げていきましょう!
※この記事は、『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。