現場監督によって変わる利益率ってあります。施工会社ならよくわかると思いますが、良い現場監督と悪い現場監督。
この議論はこの建設業界であればよくあることです。逆に良い施工班、悪い施工班もありますよね(笑)。
今回は、良い現場監督と悪い現場監督で進めてみます。(私も元監督の端くれとして。笑)
良い現場監督
- 段取りが的確で無駄がない(資材・人員・工程の手配がスムーズ)
- 職人の作業しやすい環境を整える(現場の整理整頓・照明・安全管理が適切)
- 指示が的確でわかりやすい(誰が何をすべきか明確に伝える)
- 現場に頻繁に顔を出し、職人とコミュニケーションを取る(コレが一番大事かも)
- 図面・仕様変更の情報を早めに共有する
- 無理なスケジュールを押し付けない(工程の調整が上手い)
- トラブル時の対応が早い(責任を持って対処し、職人を巻き込まない。笑 全部下請に投げる人たまにおる)
- 職人(下請)を尊重し、適切な管理、出来高管理を行う(休憩、休日、出来高など)
- 安全管理をしっかり行う(危険予知やルールの徹底)
- 職人の技術や意見を理解し、適切に活かす
- 挨拶や礼儀がしっかりしている(人間関係を大事にする)
悪い現場監督
- 段取りが悪く、工程が滞る(資材が届かない、職人が待ち時間ばかり)
- 職人に無駄な作業をさせる(やり直しが頻発、計画不足で無駄が出る)
- 指示が曖昧で場当たり的(「とりあえずやっといて」が多い)
- 現場を見に来ない、職人と話さない(事務所や車にこもりがち、夜勤もあって車で寝てるのは良いが・・・)
- 図面や仕様変更を直前まで隠す、または伝えない(図面が読めない場合も)
- 無理な納期や残業を強要する(工程管理がずさん)
- 問題が起きると責任を職人に押し付ける
- 安全管理がずさんで事故のリスクが高い(想像力の欠如もしくは経験不足)
- 職人を見下し、横柄な態度をとる(「やって当たり前」精神)
- 支払いトラブルを起こす(賃金未払い、出来高不足、遅延)
- 挨拶や礼儀がない、職人を軽視する(信頼関係を築けない)
職人目線では、「現場の環境を整え、職人の能力を最大限に発揮できるようにする監督」が良い現場監督。
逆に、「段取りが悪く、責任を放棄し、職人を使い捨てにする監督」は最悪ですね。
選ばれる現場監督になるには
今後ドンドン現場監督も施工会社も減っていきます。その中で、現場監督も選ばれる時代。
選ばれる現場監督になるには!?
これって職人に媚を売るとかではなく、言い返せば、できる監督とできない監督なんです。
できる監督は自分に厳しく、施工会社にも厳しく、しっかり管理し任務を遂行する監督なんです。その人がいるだけで会社の価値がグンと上がるんです。
そういう人が良い現場監督=できる現場監督なんです。
そして、厳しいけど、そういう監督は職人に人気があります。人気のある監督を目指してください!会社のコンプライアンスとか社内書類とかイロイロあると思いますが、職人に人気のある監督が一番です!
会社内で人気があってもただのしょうがないんです。個人的意見は上向き過ぎて会社で仕事してる人は使えない(笑)。
現場監督の本領を発揮する場所は現場です!
会社ではありません。(と言いつつも大手はホント大変ですよねー)
その辺も上手くバランスを取って仕事をして欲しいですが、基本は現場が全て!現場がお金を稼ぎ、現場が評価を受け、現場がまた次に繋がっていきます!
良い現場監督になりましょう!意識次第で良い監督になれます!
※この記事は、『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。