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“42Vは死にボルト” 「これくらいなら私でも…」が招いた感電事故

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保安業界従事者さん
公開日:2024.03.06
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“42Vは死にボルト” 「これくらいなら私でも…」が招いた感電事故
目次
  1. 死にボルト
  2. 「これくらいなら私でも…」が招いた感電事故
  3. お客様への忠告も、検査員の大事な仕事
  4. ビリビリはこりごり(笑)
  5. 命の境界線は"ほんの数センチ"

死にボルト

皆さんは、「死にボルト」という言葉を知っていますか?

これは「42V(死にボルト)」という語呂合わせで、42Vという低圧の電気でも人は感電して死ぬ可能性がありますよ!という危険を周知するための言葉です。

海外などで充電中のスマホで感電死するというケースもありますが、電圧は5Vほどでも電流が2Aや3Aほどあるので、条件がそろうと5V程度でも亡くなる可能性があるんです。(皮膚が汗で濡れている状態や、水中に大部分が浸かっている状態だと、乾燥している状態と比べて抵抗が1/12から1/25まで低下すると言われています)

私たち電気保安業務従事者が扱う電気というのは、色もニオイもありません。電球が光るのは、電気の力によって金属等が発熱・発光している状態ですので、電気に色があるわけではありません。そのため、電気が流れている、流れていないというのは肉眼ではわかりません。

そこで検電器などの道具が必要になるのですが、お客様が検電器などを持っているのは本当にレアです。なので、時々ですが「危ない!!」と思うことがあったりします。

これは、かれこれ数年前ですが、多店舗展開しているお客様のお店で出会った副店長様の話です。

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「これくらいなら私でも…」が招いた感電事故

その方は女性の方で、電気主任技術者の資格はもちろん持っていないどころか、電気工事士の資格も持っていない方でした。

ただ、前に働いていた工場で簡単な電気工事(とはいっても、ケーブルが切れた場所を手でネジってつなげるレベルだったようです)をされていた方ではありました。

ある日、屋上駐車場にある消火器収納箱のランプが切れていることに気づいた副店長様。「これくらいなら私でもできるな」と思ったらしく、早速ハサミとビニールテープを持ってきて、切れた場所を特定して繋ごうとしたところ・・・感電してしまったそうです。

「もうね! ビックリしましたよ!!それほどの衝撃ではなかったけど、ビリビリ!ってきてねーーー!」

その話を聞いて、私も思わず「えっ! 電気は目に見えないんで、本当に危ないですよ!下手したら死ぬ場合もありますからね!こういう時は自分でやらずに連絡してください!すぐにお伺いすることは難しい場合もありますが、なるべく早く行って修正いたしますから!」と強く言ってしまいました。

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この記事を書いた人

保安業界従事者さん
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工業大学電気工学科卒業後、工務店、工事店、電気保安法人、太陽光のO&M会社などを経て、今現在は某電気保安法人にて、営業しております。もちろん、保安業務従事者としての登録済み(受託案件は0件)。
また、お客様と保安業者をつなげるサイト「キュービクル 保安点検価格比較サイト」のコラム及び業務のアドバイスを担当しております。
技術的な話よりも、業界を知らない方向けのお話を中心に執筆できればと思っております。
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