海上自衛隊の熱中症対策
梅雨が明けると一気に日差しが強くなり、さらに熱中症になりやすい環境となります。
近年は熱中症に対する予防策や啓蒙教育が盛んに行われていますが、私が働いていた海上自衛隊も例外ではありません。熱中症患者が出ると自衛隊にとって戦力の損耗となることから、状況によっては作戦の遂行が不可能となるからです。
今回は海上自衛隊における工事現場での熱中症患者発生の事例についてお話したいと思います。
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旗の色で暑さ指数を周知
海上自衛隊は、部隊に所属している気象予報官の予報と気象員の気象観測の結果に基づき、暑さ指数(WBGT)の周知を行っています。周知の方法は部隊の隊員が状況を分かるように、庁舎の旗竿等に段階に応じた色の旗を立てています。
旗の色は米軍が使用している基準に準じており、外での活動を原則禁止しているのは黒色です。その次が赤で運動は原則中止、橙は厳重警戒、黄は警戒と暑さ指数に応じて活動制限を定めています。
当然、海上自衛隊でも暑さ指数に応じて、訓練の内容や休憩の頻度等、熱中症対策に配慮を払っています。
施工訓練を兼ねた簡易舗装工事で…
とある南の島の部隊で勤務していた時のことです。梅雨も明け、年間計画で予定していた訓練も兼ねた駐車場の整備を自隊で行う工事を行っていました。
予算の都合上アスファルトを敷くわけではなく、砂利敷きとすることで計画していました。機材等を用いた簡単な整地・転圧の訓練です。整備面積は約500m2で、工期は島の気象状況や各人の業務を考慮して4日間プラス予備日1日と長めに確保しました。
以前にもご紹介しましたが、海上自衛隊の施設職域の隊員は少なく、当時在籍していた南の島の部隊の施設管理部署には施設職域の隊員は幹部(士官)2名、海曹(兵隊)2名しかおらず、その他に艦艇職種でボイラや電気を専門としていた海曹が3名という7名の自衛官に、電気の技官を合わせて計8名しかいませんでした。
実際に作業をするのは海曹が主体で、訓練は現場を指揮する私と5人の海曹で編成されました。ただし、重機等の機材を操作できる資格を保有しているのは施設職域の隊員2名だけですので、艦艇職域の3名には普通作業員として動いてもらうこととなります。
34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。
皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。
朝一番から警戒レベルMAXが普通ですよ、そろそろ当日作業中止も真剣に考えませんか?発注者の方々。
中止は良いけどその日の売り上げ高分は変更で保障してほしい。
難しいと思うけど、、、、、
経費は目をつぶっても原価(資機材、人件費)は最低でも保障してもらえる仕組みにしないと予算厳しいとこだと強行してしまうと思う。
職人だって1週間仕事できなきゃ生活に直結するのでは。
そら受注者が安全管理費名目で計上しているかどうかの話。
「ウチなら安くできます!」っつって手出した挙句「暑くて無理でーす。中止しよ?」とかなんの冗談よ。
↑そら計上している企業はないでしょうね。
そもそも対策して防げるレベルにないよね、だとしたら発注者としても考慮するべきだよね、その中止判断を発注者がするなら保障はみてほしいよね、受注者がするなら設計で予めみておく必要があるでしょって話し。(たとえば猛暑日割り増し何%とか)
後者の場合その後の入札でそれを削ったうえでならお宅の言い分はわかるけど。
発注者がそういう思考だから、金貰えない、過酷、故に出来る若手が離れていくんだぜ。現実みようぜ。
衛生員さんという立場はよく分かりませんが記載されている内容に対しての対応は適切でないと考えます。
WBGTに対しての作業員への対応は千差万別なので数字を基準に現場へ反映させれば問題ないかと思います。
事業場毎で責任区分は明確なので理解して各々対応しましょう