橋梁用ダイス・ロッド式摩擦ダンパーとは、橋軸直角方向の制震デバイスのこと。原理的には、地震の揺れを受けたロッドがダイスとの間に摩擦力を生じさせ、地震エネルギーを減衰/吸収するもの。主要部材は、ロッドを締め付けるダイスと、それらを内包する内筒/外筒である。レベル1クラスの揺れには固定支承として、レベル2クラスは摩擦力による吸収で対応する。鋼材ダンパーは低コストで大規模地震後もメンテナンスフリーという利点を持つが、他方オイルダンパーは導入コストが高い上、小規模な揺れに対して効果が小さいとされる。橋梁用ダイス・ロッド式摩擦ダンパーは、青木あすなろ建設と首都高速道路会社によって共同開発された。