香節(こぶし)皮

香節(こぶし)皮とは、香節皮に艶がなく古びた感じの模様があり数奇屋建築によく使われる。銘木店では香節と書くが、辛夷という字が本当という。しかし日本のこぶしは独特のものでこの字を使うのは誤りであると牧野富太郎博士は言っている。もくれん科に属し近郊の農家や山によく見かけ早春に白い花が咲く。つぼみが幼児の手のこぶしに似ているのでこの名がある。幹は比較的通直で床柱、方立に適し、枝は軒の垂木等に使われる。

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