SFT工法(Simple and Face-Less Method of Construction of Tunnel)は、トンネル内側の切羽安定(地盤改良)や切羽掘削、切羽土留め作業などをせずに、箱形ルーフを設置した後、本体構造物を押出すだけのシンプルなトンネル構築工法。箱形ルーフ(矩形断面の鋼製ルーフ□1,000×1,000)にフリクションカットプレートを重ね、発進立坑内でボックスカルバートを築造することで、箱形ルーフ、地山土砂、函体を一体として、トンネル内で掘削せずに到達側へ押し出す。到達立坑へ押し出された箱形ルーフを回収し、土砂の排土を行う。SFT工法で構築する函体は、RC造の矩形ラーメン構造。 函体の構築は明り部で行うため品質管理は良好で、メンテナンスも不要。切羽掘削や切羽崩壊もなく安全で、工期短縮や工費削減にもつながる。また箱形ルーフは回収して再使用するため、環境にも優しい。