【職業病】人気アニメのキャラクターが施工管理技士になったら?
私は土木施工管理技士ですが、アニメのキャラクターを土木技術者に置き換えて空想する、一種の癖に悩まされています。完全に職業病です。
この悪癖を自分なりに分析した結果、私は土木施工管理技士の人手不足が深刻な「建設現場の現実」から逃れて、土木施工管理技士の理想像に逃げ込んでいるのではないかと思うようになりました。そして、私の空想の中には、後にも先にも、これ以上に土木施工管理技士に適した資質はないと思われるアニメのキャラクターがいるのです。
「SLAM DUNK(スラムダンク)」と施工管理技士
私が土木施工管理技士に最も適切だと思うキャラクターは、井上雄彦先生が描いた名作バスケ漫画「SLAM DUNK(スラムダンク)」に登場します。スラムダンクを読んだことがある土木施工管理技士の人であれば、すぐにピンと来るかもしれませんが、私が一番土木施工管理技士にふさわしいと考えるキャラクターは、そう、スラムダンクの主人公、桜木花道です。
30〜40代男性の土木施工管理技士であれば、ほとんどスラムダンクを読んだことがあると思いますが、読んでいない方のために桜木花道のことを少し説明させてもらうと、もともと不良少年だった高校1年生の桜木花道がヒロインの赤木晴子との出会いをきっかけにバスケットボールを始め、全国大会でも活躍するほど急激に成長するという物語です。簡単に説明しすぎましたが、桜木花道が入部した湘北高校のバスケットボール部は選手層が薄く、現在の建設現場とも似通う点があります。
もし、桜木花道が土木施工管理技士として建設現場で働いてくれたら、どれだけ助かるだろうかと、私は想像をたくましくしてしまいます。土木に限らず建築の現場でも、花道なら十分に活躍するはずです。
なぜ桜木花道が土木施工管理技士に向いている?
私が思うに、スラムダンクの桜木花道は、土木施工管理技士に絶対的に必要な3つの資質を持っています。
そのひとつが度胸です。 桜木花道はバスケット部の主将ゴリにカンチョーしたり、全校生徒の前でパンツを下ろしたり、普通の度胸ではできないことをやってのけます。相手がどんな強豪校でも負けん気を発揮します。
土木の現場では、度胸が不可欠です。高い危険な場所に親綱と安全帯を使ってぶら下がったり、足場の悪い場所で重たいものを運んだり、土木業界に入ろうとする時点で、ある程度の度胸が必要です。体験したことのない人には分からないでしょうが、外目には高くないように見える場所でも、いざそこに立ってみると、足がすくんでしまって動けない人がほとんどなのです。 桜木花道の度胸なら、難なく高所でもぶら下がってくれそうだと期待してしまいます。
施工管理技士に必要な「やんちゃさの中のまじめさ」
土木施工管理技士に必要な2つ目の資質は、やんちゃさの中のまじめさです。土木業界は基本的に体育会系で、土方の職人たちは基本的に口調も荒く、若い頃にやんちゃをしていた人間でないと、はじめは抵抗があるものです。
しかし、やんちゃであれば土木現場で活躍する土木施工管理技士になれるわけではありません。仕事をどういう風に進めればよいのかを考えるまじめさも土木施工管理技士には必要になってきます。桜木花道はもともと不良少年なので、態度や言葉遣いは悪いですが、バスケットに対する思いは熱く、人一倍練習をする男です。
桜木花道のキャラクターであれば、先輩監督や親方にも可愛がられるでしょうし、鍛え甲斐もあると思います。
負けず嫌いが施工管理技士を成長させる!
そして土木施工管理技士が持っておきたい3つ目の資質は、負けず嫌いであることです。土木の現場では、失敗しながら仕事を覚えて、土木施工管理技士に成長していきます。しかし、失敗を怒られたときに、すねたり、投げやりな言い訳をする土木技術者も少なくありません。こうした土方を私も腹立たしい気持ちでたくさん見てきましたが、向上心のない土木施工管理技士に成長はありません。
失敗をしたときに悔しさがあれば、人間はなぜ失敗したのかを考えて、次に生かそうとします。悔しさを感じることは、土木施工管理技士に不可欠です。桜木花道のライバルに流川楓というイケメンキャラクターがいますが、桜木花道はこの流川楓に対して、いつも闘志むき出しで、悔しさを全面ににじませています。
また、桜木花道のパスミスのせいで負けた試合では、大粒の涙を流して、その後の練習に丸坊主で登場します。チームメイトに心から悪いと思い、その悔しさを行動で示す花道の男気は、建設現場の志気を高めてくれるはずです。 負けず嫌いな花道ならば、現場作業で失敗したとしても、それを繰り返さないために努力して改善する姿が簡単にイメージできます。
桜木花道はパワー、キャラクター、運動神経、どれをとっても土方、土木施工管理技士にぴったりです。本当に花道のような人材が今の建設業界の現場には必要なのです!
スラムダンクでバスケットブームが起きたように、土方ブーム、土木ブームが巻き起こるように念じましょう。
土木業界のみなさん、あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?
・・・だが、そろそろ自分を信じていい頃だ・・・