図面が現場と合わない事態に直面した際の対処法
当たり前だと思うかもしれないが、まずは断固として施工を進めてはならない。
よく発注者との付き合いで、とりあえずわがままを聞いて施工を進める、という管理者がいるようだが、これは最悪の選択肢である。
言い方は悪いが、発注者や検査を行なった市役所などは、一度施工を進めてしまえば責任転嫁することなんて簡単だ。
こちらの条件で出した設計と違うものを設計した責任は管理者ですよ、と平気な顔で弁解するだろう。もし最終段階で全く数量が合わなかったとしたら、その責任は全て管理者というわけだ。
こうなってからでは、正直泣き寝入りするしかなくなってしまう。施工前の段階で図面が明らかにおかしい場合は、即座にコンサルや設計者に確認をとり、やばいと感じた場合は、絶対に施工に入ってはならない。
市役所や発注者にも必ず、何かしらの協力を得る
正直、あまりにも設計数量と実際の施工数量がかけ離れている場合、当初設計の数字を変更するというのは、土木の現場ではよくあることだ。ただし、ここで注意したいのは、絶対に当初の数量変更まで請け負わないということ。
発注者は、当初の設計数量を変更するとなると協議等にあげて、必要書類を揃える必要があるそうだ。そのため、中には必要書類の作成までも現場管理者に求める人間もいるらしい。
しかし、ここで絶対に首を縦に振ってはならない。それはあくまでも彼らの仕事だからだ。当初設計の数量が明らかに違う場合は、遠慮せず、積極的に数量の変更や対応を求めるべきである。
さらに、数量の変更が発生すると、図面の書き換えの作業も発生する。これを多くの現場管理者が自分たちで行なってしまっているのだが、私はこれもおかしいと感じている。
発注者が変更を指示したのならば、当然、図面の変更も発注者が責任を持って行い、我々に渡すべきだと思うのだが、意外とそう感じている人は少ないのだろうか。
――ここまで話したように、コンサルが書いた図面は100%正しいというわけではない。
少しくらいの間違いは誰にだってあるし、どんな現場でも起こりうる。しかし、明らかに違う図面を持って来られて、それを請け負った現場管理者が責任を取らなければならない、というのはどうかしている。
図面はいわば工事の命だ。違えば当然、全てが狂う。責任転嫁されないよう、対処方法を現場管理者自身が考えておかなければならない。
①待ってると永遠に回答が来ないので、こっちで現地測量と工事目的から可能なかぎり設計意図に沿った形で簡易修正。
②そんでもって規模、修正範囲にもよるが1日~2日くらいで検討書出来るので監督員に確認請求を投げる。(裸のデータだけ測量した当日メールしておく)
③長期の遅れになるなら我々の責めによらないので中止経費を請求する。
④かかれる部分があれば工程表を修正して、遅延が出ずに変更手続きを済ませられる日数をだして、発注者と相談。確約とれればかかる(議事録にサインもらう)
⑤不可能または約束破ったら③にうつる。
だけかな。
わたしの体感だと基本間違えているものしかこないからよっぽど酷いものでなければそこまで苦ではない。というより大企業でもなければ会社がもたないので、請け負けですね。
若手なんかは間違いなく負担なので上席に同席してもらといいと思う。
上席が馬鹿だったらあきらめて折衝スキルを磨くしかない。
私は、設計図は間違っているという考えから始めます。公共工事についていえば契約には起工測量が謳ってあります。相違があれば協議になります。よって根拠になる図面は作製するしかないのかなと考えます。発注者に任せておいたら、いつになるか分からなく、自分が困るので。そして、考え方を変えて、
自分に有利な方に少しでも変更できるようにして持って行った方が良いかなと思います。
現設計の60%は信用出来ない。
上司の言葉です