改修工事現場に「ヤツら」現る
春工事が増えるこの時期、学校は卒業・入学シーズン真っ盛りのため、工事現場の周辺では、ヤツら、いや、子どもたちの出入りが多くなります。
子どもたちが平日も休みになることがあるため、改修工事を行わなければいけない施工業者にとっては、注意しなければいけない現場の施工箇所が増える、つまり余計な手間とストレスが増える時期です。
新築の現場と違い、改修工事現場で困ってしまうのが、「住民の生活を守りながら工事を行わなければならない」という点。居住者が休みの土日は休工になる点は、新築とは違った改修工事の利点ではありますが、そのぶん平日は目いっぱい作業を行わなければならないため、改修工事は自由が利かない仕事ともいえます。
ギュウギュウ詰めのスケジュールで作業を行っている上に、周囲の子どもたちに気を配らなければならなくなるので、春工事が増えるこの時期はかなり大変なんです。
あっちにも、こっちにも出現!
最近は、公園の遊具が相次いで閉鎖されるなど、子どもたちの遊び場が無くなってきています。そして、聞くところによると、友達同士で遊ぶときは「どちらの家でも遊んではいけない」というルールもあるそうです。
そういった子どもたちは、マンションの廊下の階段やスペースに身を寄せ合ってゲームをしていることが多いのですが、そこが作業範囲であったりすると、どうしても違う場所に行ってもらわなけらばならないこともあります。
お願いすれば素直にどいてくれる場合もあるのですが、意地でもどかなかったり、移動した先がペンキ塗りたての場所だったり(もちろん掲示していますが)、なにかとトラブルに発展しがちです。
私としても、楽しそうにゲームをしている子どもたちの姿を見ると、かわいそうだなと思いつつも、それと同時に「工事のときくらい家に入れてあげなよ!」と、顔も知らぬ親御さんたちにお願いしたくもなります。