1年のうちで最も平均気温が低くなるのが2月。年度末の完工に向けて忙しさを増す中で、寒冷や積雪といった外部環境もあわせて冬季特有の労働災害も増える時期のため、体調管理・安全管理にはより注意が求められる中で、建設現場ではどのような防寒対策が行われているのか。
株式会社ウィルオブ・コンストラクションは、全国の建設現場で就業する10代~70代の506名を対象に、冬の防寒対策に関するアンケート調査を実施した。(調査期間:2023年12月11日~12月18日)
人気の防寒対策アイテムは「機能性インナー」「機能性タイツ」「手袋」
【冬場の仕事の日に防寒対策はしているか】との質問には、外勤者の87.7%が「対策をしている」と回答。このうち、【防寒対策で身につけているもの(複数選択)】について聞いたところ、「機能性インナー」と回答した割合が64.8%と最も多く、次いで「機能性タイツ(43.7%)」「作業用手袋(44.2%)」という回答結果だった。また、インナーやタイツの重ね着や防寒具の中にカイロを貼るなど、各々が工夫をしながら現場での防寒対策をしている。
防寒対策には「体温調整が難しい」「アイテムを揃えるのにお金がかかる」
【防寒対策で困っていること(複数選択)】の質問には、「体温調整が難しい」と回答した割合が43.2%と最も多く、次いで「防寒アイテムを揃えるのにお金がかかる(36.0%)」という回答が上位となった。
また、防寒対策として重ね着をすることで逆に作業がしづらくなったり、防寒具自体がかさばって邪魔になってしまったりと、作業のしやすさと防寒を両立させることの難しさを感じる意見も多くみられた。