女子トイレを独り占め
これは稀かもしれないですが、私の働いていた会社は、ある大きなビルのワンフロアを借りていたため、きれいなトイレがいっぱいありました。
日中は、派遣社員の方や事務職の女性社員の方がいらっしゃるので、1人で貸し切り状態になることはなかったのですが、定時を過ぎ残業時間になると、他の女性の方は全員帰られるので、夜の女子トイレは独占状態でした。
広いトイレを独占できるので、歌を歌ったり(笑)、軽くストレッチをしたり、落ち込んだ時もトイレにこもれば誰も来ないから落ち着けるという、私にとってのオアシスでした。
途中から、同部署内に女性社員が入社したため、完全に1人で使えるタイミングは徐々に減っていきましたが・・・。
自由だけど、やっぱり孤独
多くの男性の中に女性1人でいると、やはり孤独を感じることも多かったです。
複数人で雑談をするときも、ゲームやギャンブル、野球、夜のお店等の話がよく出てきて、話についていけないことが何回もありました。
また、仕事中も、女性であることから「疲れただろうから早く帰りな」と言われたり、若手である私が持つべきはずの荷物を「持つよ」と言われたり、現地調査でも危なそうなところは行かせてもらえなかったり、やらないといけないはずのことをさせてもらえないことが多々ありました。
会社の方々から気を遣っていただいたことは非常にありがたいと思っていますが、女性だから任せてもらえないということに少し寂しさもありました。
こういったときに孤独を感じても周りで分かってくれる人はおらず、当時はこの仕事向いていないのかなと考えることも多かったです。
自分だからこそできること
今は、女性の社会進出が政策としても取り上げられており、建設業界でも女性の活躍を推進していく取り組みが行われているため、今後こういったことは減っていくと思います。
この記事に書いたあるあるは、いい面も悪い面もありましたが、こういった経験をできたことは、私の人生においてとても貴重だったなと感じています。
孤独を感じることもありましたが、建設業界にいた私が1つ言えることは、女性ばかりの職場よりは楽しいだろうなということです。
男性との違いを明確に感じることで、女性である自分には何ができるのかを改めて考える機会が多かったですし、女性同士で話すのに比べると、気を使いすぎずに話せることも多かったからです。
今はもう退社してしまいましたが、この経験をもとに周囲との違いを見極め、自分なら何ができるかを考えて動いていきたいと思っています。
>男性との違いを明確に感じることで、女性である自分には何ができるのかを改めて考える機会が多かったです
まさにそうだと思いました。