スマートエネルギーシステム(EMS)とは、大林組によって開発された技術研究所内にある建物(10棟規模)向けの電力管理システムのことで、原理的には、大規模太陽光発電設備(820kw)/大型蓄電池(500w)/マイクロコンバインド発電システム(450kw)の複数の電源で構成、かつ電力需給をリアルタイム表示/最適活用することで、電力負荷のピークカット/エネルギーコストの大幅削減に寄与するものである。尚、スマートエネルギーシステム(EMS)には、気象外部条件/関連設備の稼働状況/使用予定に応じた運用実績(情報)を収集/解析することで、高精度に発電/蓄電/節電をコントロールし、かつスマート・シティー・インフォメーション・モデリング(SCIM)の導入により、既存の建物3次元情報とリンクさせて、一連の管理状況を見える化することで、省エネのみならずBCP対応にも有効とされる。ちなみに、大林組はスマートエネルギーシステム(EMS)のパッケージ化を通し、多様な用途で構成された施設に対し、計画~運用に至るまでの長期スパンでのエネルギーコスト/CO2排出量の削減に寄与するもので、今後一層の導入が期待される。